大型ショッピングモールは広く、安全そうに見えるが、地震時には「落下物・窓ガラス・設備破損・群衆パニック」が一気に起こる。
特に飲食店街、吹き抜け、ガラスの多いエリアはリスクが高い。
ここでは、モール滞在中に地震が起きた場合の最優先行動をまとめる。
■① 揺れが来たら“荷物と頭を守ってしゃがむ”が最優先
地震の最初の揺れは突然来る。
その数秒で命が決まる。
● 頭をバッグ・上着で覆う
● しゃがんで低い姿勢を取る
● 近くに棚・ガラス・照明があれば距離を取る
ショッピングモールでは「落下物」が最大の脅威。
最初の5秒が勝負。
■② 揺れが収まるまでは“絶対に移動しない”
地震中に動くのは最悪の行動。
● 歩いた瞬間に転ぶ
● 落下物の直撃を受ける
● 人の流れが一気に乱れて巻き込まれる
揺れが止まった後に動くのが鉄則。
■③ まず「天井・ガラス」を確認し、危険がある方向へは行かない
モール内は次のものが地震で落ちやすい。
● 吊り下げ照明
● 広告サイン
● 壁面ディスプレイ
● 展示物
● ガラスパネル
特に天井の装飾が多いエリアは危険度が高い。
落下物がないルートを冷静に選ぶのが重要。
■④ エスカレーター・エレベーターはすぐに利用を避ける
● エスカレーターは段差のズレ・停止で転倒多発
● エレベーターは閉じ込めリスクが高い
揺れの後、必ず階段を選ぶ。
■⑤ 吹き抜けの周りは“割れたガラス”が降る可能性あり
多くのモールは吹き抜け構造。
地震の後はここに次の危険がある。
● 上層階のガラス破損
● 装飾の落下
● 手すり越えの落下物
揺れが収まったら、まず吹き抜け部分から離れる。
■⑥ 店舗内にいる場合は“棚・商品”から距離を取る
● 商品棚は倒れやすい
● 陳列物が頭に落ちる
● ガラスケースが割れる
特に雑貨店・書店・食器店は落下物の宝庫。
揺れが収まったら出口へ移動。
■⑦ スタッフの避難誘導が始まるので指示に従う
ショッピングモールは大規模施設のため、地震後はスタッフが避難ルートを案内する。
パニックになって動き回ると群衆事故が起こるため、指示は絶対に守る。
■⑧ 子ども連れの場合は“迷子防止の行動”が最優先
地震で最も多い二次災害は「親子のはぐれ」。
● 子どもの手を強く握る
● ベビーカーは押さず避難(凶器になることがある)
● 子どもを前に歩かせない
パニック回避のため、大人が前で道を作る。
■⑨ 車には戻らない。駐車場は危険が多い
● 落下物・天井材
● 車の揺れで衝突
● フロア間の崩落リスク
建物内より危険度が高く、停電でゲートが使えなくなるケースも多い。
車に戻るのは避難完了後の“最後”。
■⑩ モール外に出たら、建物から最低20mは離れる
地震後の外は次の危険がある。
● ガラス落下
● 看板落下
● 外壁崩落
● 周辺歩道の陥没
建物から距離を取るだけで安全度は大きく上がる。
■まとめ|ショッピングモールの地震は“落下物・ガラス・群衆”が最大の敵
地震時に守るべきポイントは次の6つ。
● 揺れたらすぐしゃがんで頭を守る
● 揺れている間は絶対に動かない
● ガラス・天井装飾から距離を取る
● エスカレーター・エレベーターは使わない
● 子どもの手を離さない
● 建物外でも落下物に注意して距離を取る
大型ショッピングモールでの地震は、正しい行動を知っているかどうかで生存率が大きく変わる。
家族で出かける前に、ぜひ共有しておいてほしい。

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