【元消防職員・防災士が解説】赤ちゃん連れ“キャンピングカー避難”で絶対にやってはいけない5つの行動

赤ちゃんを守りながらの避難は、
「正しい行動」だけでなく
“やってはいけない行動を避けること”が命を守る鍵になる。

キャンピングカーは災害時に非常に有効な避難手段だが、
誤った使い方をすると、赤ちゃんに大きな負担がかかる。
元消防職員・防災士として、必ず知っておいてほしい
“NG行動”を解説する。


■① 炎天下・真冬の車内に赤ちゃんを残す

キャンピングカーでも車内温度の急上昇・急下降は避けられない
特に炎天下では短時間で命に関わる危険がある。

● エアコンOFFの車内は想像以上に危険
● サウナ状態・急低温が発生する
● 数分の放置でも熱中症・低体温症のリスク

どんな理由でも「ちょっとだけ」は絶対にしない。


■② 電源の過信(バッテリー切れを起こす)

赤ちゃん連れ避難では、
暖房・冷房・調乳・照明など“電気の使用量が大きくなる”。

やってはいけないのは、
「ポータブル電源があるから大丈夫」という油断。

● 長時間の暖房使用で電源が枯渇
● スマホ充電切れ → 情報収集不能
● 調乳用のお湯を沸かせない

電源管理は命の管理。
残量50%を切ったら“節電モード”に切り替える。


■③ 水の備蓄不足(ミルクが作れなくなる)

赤ちゃんは水の消費量が大人より多い。
とくにミルク調乳には安全な水が必須

不足すると…

● 粉ミルクが使えない
● 哺乳瓶の洗浄ができない
● 赤ちゃんの脱水リスクが急上昇

最低でも
大人とは別に 赤ちゃん専用で3〜5L/日を積んでおく。


■④ 車内に匂いがこもる状況を作る(衛生悪化)

キャンピングカーは密閉性が高く、
オムツ・ミルク・食事の匂いがこもりやすい。
衛生環境が悪化すると、赤ちゃんが体調を崩す。

避けるべき行動は…

● オムツをそのまま車内に置く
● 使用済み哺乳瓶を放置
● 換気を怠る

必ず防臭袋+こまめな換気を徹底する。


■⑤ 寝かせる場所の固定が不十分(転落リスク)

災害時のキャンピングカーは揺れたり急ブレーキが増える。
赤ちゃんの寝る場所が固定されていないのは大きな危険。

やってはいけない行動:

● ベッドの端にそのまま寝かせる
● 荷物の上に寝かせる
● 大人の隣で隙間を作ったまま寝かせる

専用マットやクッションで“転落ゼロ”の環境を作ることが必須。


■まとめ|赤ちゃん連れ避難でのキャンピングカーは安全性の高さが魅力。ただし“使い方を間違えないこと”が前提。

キャンピングカー避難は、
赤ちゃんにとっても大人にとっても“快適で安全な避難手段”。
しかし、次のNG行動を避けないと危険が増える。

● 車内放置
● 電源の過信
● 水不足
● 衛生の悪化
● 寝かせ方のミス

これらさえ避ければ、
キャンピングカーは災害時の“最強の赤ちゃん避難空間”になる。

次の記事では、
「赤ちゃん連れ避難でキャンピングカーを最大限快適にする裏技10選」
をまとめる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました