【元消防職員・防災士が解説】キャンピングカー避難の“成功と失敗”を分けるポイント|被災地で見えたリアル

災害時にキャンピングカーは大きな力になる一方で、
「準備不足のまま避難して逆に困るケース」も実際に多い。
ここでは、被災地支援で見えてきた“成功例と失敗例”をまとめる。


■① 成功するキャンピングカー避難の共通点

結論、うまくいった家族は生活の仕組みを作れていた。

● 水・食料が1週間分ある
● 電力(ポータブル電源)が複数ある
● トイレ問題をクリアしている
● 車内の温度管理ができる
● 家族が役割分担できている

キャンピングカーは“モノ”ではなく“ライフライン”。
使いこなせるかどうかで差が出る。


■② 失敗するパターンの特徴

実際に多いのが次の5つ。

● 水が少なすぎてすぐ困る
● サブバッテリーを過信して電力が尽きる
● トイレを軽視して車中泊が地獄になる
● 湿気・匂い・結露で健康状態が悪化
● 子どものストレス対策が弱い

車内避難は快適に見えて、実は負荷が非常に大きい。


■③ “水不足”は即アウト|1日で困る

特に多い失敗がこれ。

・飲む水が足りない
・料理できない
・顔も手も洗えない
・皿も洗えない

1日で生活が破綻する。

成功例のほぼ全員が、
飲料水+生活用水の両方を“多めに”載せていた。


■④ “電力不足”は命に関わる

サブバッテリーだけで乗り切れると思うのは危険。

● 冷蔵庫
● USB扇風機
● スマホ
● 照明
● 電気毛布

これらを使うと、想像以上の速度で電力が減る。

成功例では、
ポータブル電源2台+ソーラーパネルが定番だった。


■⑤ “トイレ対策”がないと家族崩壊

被災地の避難者から最も多かった悩みがこれ。

● 夜の外トイレが危険
● 長蛇の列で子どもが我慢できない
● 冬は寒すぎる
● 悪臭で気持ち悪くなる

簡易トイレを30〜50回分積んでいた家庭は、
ストレスが圧倒的に少なかった。


■⑥ 車内環境が悪化すると病気になる

車の中は狭く、湿気がこもりやすい。

● 結露がたまってカビ
● 寝具が濡れて低体温
● 匂いが充満して吐き気
● 子どもが寝つけない

USB扇風機・除湿シート・サンシェードを備えていた家庭は、
長期避難でも体調を崩しにくかった。


■⑦ 子どものストレス対策が必須

災害時、子どもの精神状態は大人以上に揺らぐ。

● お菓子
● タブレット
● イヤホン
● 小さなおもちゃ
● 毛布やぬいぐるみ

これらがあるだけで、家族全体の雰囲気が大きく変わる。


■⑧ キャンピングカー避難が向いている家庭の特徴

● 乳幼児がいる
● 介護が必要な家族がいる
● 持病で環境変化に弱い
● 荷物が多い
● プライバシーを確保したい

避難所よりも“圧倒的に適したケース”が多い。


■⑨ 避難しないほうが良いケースもある

キャンピングカーは万能ではない。

● 洪水が迫っている
● 津波の危険がある
● 沿岸の道路が寸断される可能性
● 風が強すぎる台風が接近

車は水と風に弱い
自宅が安全なら在宅避難のほうが適切な場合もある。


■⑩ “避難計画”がある家庭は強い

キャンピングカー避難で最も重要なのはこれ。

● どのタイミングで出るか
● 行き先(標高・安全性)
● 走行ルート
● 給水ポイント
● 子どもの役割

避難計画を事前に作っていた家庭は、
スムーズに行動できていた。


■まとめ|キャンピングカー避難は“準備の質”で決まる

成功例と失敗例を比べると、
共通点はとてもシンプル。

● 水がある
● 電力がある
● トイレがある
● 車内が快適
● 子どもが安心できる

これだけで避難生活の質は圧倒的に変わる。

キャンピングカーを持つ人は、
今日から“災害モードの装備”に少しずつアップデートして、
家族を守れる移動型シェルターへ仕上げてほしい。

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