災害時は、社会全体が混乱し、防犯レベルも下がる。
避難所・帰宅困難時・車中泊・夜間避難など、女性が危険に巻き込まれやすい場面が急増する。
ここでは、女性が“自分で身を守る力”を持つための防災セルフディフェンスをまとめる。
■① 災害発生直後は“犯罪リスク”が急上昇する
大規模災害が起きると、以下のような犯罪が発生しやすい。
● つきまとい
● 押し込み・侵入
● 夜間の声かけ
● 性被害
● スマホ・財布の盗難
● 暗がりでの接触
停電・混雑・避難所の環境悪化が重なることで、女性の危険は確実に増える。
【ポイント】
→ 災害時は“普段より危険が高い”と前提で動く。
■② 夜間の避難は“明るいルート”が命を守る
女性が最も危険に遭いやすいのは夜。
● 街灯が消える
● 道路が真っ暗
● 倒木・冠水でルートが変わる
● 人が少なく、不審者に狙われやすい
【対策】
● 小型ライトを必ず携帯
● 建物沿い・大通りを選んで避難
● 可能なら複数人で行動
● 車があれば車内待機→朝に移動も検討
“夜は危険”を前提に、行動計画を立てておく。
■③ スマホは“自分を守るツール”になる
女性にとってスマホは、情報端末であると同時に防犯装備。
● 現在地を家族へシェア
● 緊急連絡先をワンタップでかけられる設定
● 明るさMAX+ライトONで牽制
● SNSで助けを求める
● 撮影・録音で証拠を残せる
通信が途絶える可能性もあるため、
● モバイルバッテリー
● モード切替で節電
● 予備スマホ
は必須アイテム。
■④ 防犯ブザー・ホイッスルは女性の“命の装備”
災害時は人が多いように見えて、助けを求めても声が届かないことが多い。
● 体育館内が騒音で気づかれない
● 外は風の音でかき消される
● 深夜帯はみんな寝ている
防犯ブザーは避難所でも外でも強力。
【使う場面】
● 知らない人に声をかけられた
● 眠っている間に接触された
● 暗がりで不審者が近づいた
● 避難ルートで危険を察知
“鳴らすだけで相手が逃げる”ことがほとんど。
■⑤ 女性の車中泊避難は防犯と健康対策が必須
女性は避難所より車中泊を選ぶことが多い。
しかし、車中泊にも危険がある。
● 車内が外から丸見え
● 盗難・覗きのリスク
● 夜間の睡眠不足
● エコノミークラス症候群
【対策】
● サンシェードで完全に目隠し
● 車は明るい場所へ
● 足が伸ばせる環境づくり
● 定期的に外へ出て血流改善
● 寝る前にドアロック再確認
女性の車中泊は「見えないようにする」が命を守る。
■⑥ “誰と行動するか”が危険回避の鍵になる
災害時は、信頼できる人と行動することが最大のシールドになる。
避難所や救援所で話しかけてくる人の中には、
● 親切を装う
● 子どもに近づく
● 相談に乗ると言って近づく
など、意図が不明なケースもある。
【対策】
● 返信・返答は短く
● 個人情報は絶対に教えない
● 長時間の会話は避ける
● 必ず家族・友人に「誰とどこにいるか」を知らせる
シンプルに言えば、
→「距離感を守れる人」が安全。
■⑦ 女性同士のネットワークは“最高の防災対策”
災害時、女性が被害に遭うのは「孤立している時」がほとんど。
避難所で女性同士つながれば、
● 子どもの見守り
● 夜間トイレの同行
● 防犯情報の共有
● 不審者への牽制
● 体調不良のサポート
支え合いが大きな力になる。
【結論】
→ 女性が集まるだけで防犯レベルは一気に上がる。
■⑧ イヤな予感がしたら“すぐ離れる”が正解
災害時は、直感が最も頼りになる。
● なんか怖い
● なんか危ない
● なんか変
この感覚はほぼ当たる。
【行動】
● その場を離れる
● 近くのスタッフへ相談
● 女性同士に助けを求める
● 防犯ブザーを持つ
「我慢しない」が女性防災の鉄則。
■まとめ|女性の防災は“危険を避ける準備”が命を守る
女性が災害で直面するリスクは多い。
● 夜間の危険
● 避難所の防犯リスク
● 車中泊のトラブル
● 子どものケアでの孤立
● 見知らぬ人との接触
● 情報不足による不安
だからこそ、女性には“自分を守る装備と行動力”が必要だ。
災害は選べない。
でも、備え方は選べる。
女性が安全に行動できる環境をつくることは、
あなた自身だけでなく、家族全員の安心につながる。

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