キャッシュレス派が急増し、
「現金を全く持たない」という人も珍しくなくなった。
しかし、元消防職員として断言する。
災害初動48時間は、キャッシュレスがほぼ使えない。
停電・通信障害・レジ故障・釣り銭不足……
どれも実際の災害で何度も起きてきた問題だ。
今回は、キャッシュレス派でも安心できる
“非常財布”の作り方をまとめる。
■■非常財布とは?
普段は持ち歩かず、
“災害時だけ使う専用の小さな財布”。
非常持ち出し袋やカバンに常備し、
災害・停電・通信障害が起きた瞬間に使える形にする。
■■非常財布に絶対入れておくべきもの
① 千円札 × 10〜15枚
災害時は高額紙幣が拒否される。
最も使えるのは千円札。
・飲み物
・食料
・カセットガス
・日用品
・ガソリン
ほぼ全て千円札で済む。
② 小銭(500円×4枚、100円×5枚、10円×10枚)
特に10円玉は
● 公衆電話
● コインシャワー
● コインロッカー
などで役立つ。
“10円玉10枚”は災害の鉄板アイテム。
③ 交通系ICカード(Suica・nimocaなど)
QRは通信障害に弱いが、ICは災害に強い。
● 停電でも“端末が生きていれば”使える
● レジがスタンドアロンで動く店が多い
● バスや電車の早期復旧に強い
日常的に2,000〜3,000円チャージしておくのがおすすめ。
④ 身分証(コピー)
● 保険証
● 運転免許証
避難所・病院・給水所での本人確認に必須。
⑤ 緊急連絡先のメモ
スマホが電池切れしても
家族・勤務先・学校に連絡できるようにする。
■■非常財布を“災害に強くする”3つのポイント
① ジップ式ポーチに入れる
防水・防埃になり、
バッグに入れても迷子になりにくい。
② 家族全員が持つ
財布を1人にまとめると、
その1人が倒れた瞬間に全滅する。
● 子ども:千円札3枚+ICカード
● 高齢者:千円札5枚+ICカード
● 大人:非常財布+普段の財布
これが最強の“分散防災”。
③ 半年に1回チェック
● お札が湿っていないか
● チャージ額は十分か
● メモの内容は最新か
半年に一度見直すだけで、災害対応力が大幅アップする。
■■非常財布が助ける“リアルな場面”
実際の災害で非常財布が役立った例は多い。
● スーパーが現金のみ
● 1万円札が使えない
● ATMが停止
● ガス欠でガソリンが買えない
● QRコードが全滅
● 電車が動き始めてICだけ利用可
特に、通信障害時は
「QR決済は全部止まってます」
と案内されるケースが非常に多い。
■■まとめ|キャッシュレス派ほど“非常財布”が必要
キャッシュレス派の弱点は、
● 停電
● 通信障害
● 釣り銭不足
の3つ。
これらは災害時に必ず起きる。
だからこそ、
● 千円札10枚
● 小銭
● ICカード
● 身分証コピー
● 緊急連絡先メモ
この“非常財布”さえあれば、
災害初動の不便はほぼ解決する。
今日すぐに1つ作れば、
あなたと家族の命を守る“お金の防災”が完成する。

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