【元消防職員・防災士が解説】防災×デジタル・サイバーセキュリティ⑤|災害時の“スマホ乗っ取り・詐欺”を防ぐ実践ガイド

大規模災害の発生時は、社会が混乱し、
その“すき”を狙ったサイバー犯罪・乗っ取り・詐欺が急増する。

特にスマホは、災害時の命綱。
ここが乗っ取られると、家族連絡・安否確認・金融サービスの利用がすべて奪われてしまう。

ここでは、災害時に本当に役立つ「スマホの防災セキュリティ」をまとめる。


■① 災害時は“偽メール・偽SMS”が一気に増える

停電・断水・通信障害が起きると、
人は焦り、普段なら開かないリンクを開きやすくなる。

● 宅配業者を名乗るSMS
● 重要連絡を装ったメール
● 金融・キャリアを偽装した通知
● 災害寄付を装った詐欺サイト

少しでも「怪しい」と感じたら、絶対にリンクを開かない。


■② SNSの偽アカウントに注意する

災害時、SNS上では次のような偽アカウントが大量発生する。

● 行政を装った偽アカウント
● 消防・警察の偽アカウント
● ボランティア詐欺アカウント
● 偽の被災動画を投稿する悪質アカウント

災害時は必ず「公式認証マーク」「自治体HPとの照合」を行う。


■③ 2段階認証は“必須”。設定していないと危険

スマホが乗っ取られる最大の原因は、
ログインパスワードが1つだけになっていること。

● Google
● Apple ID
● LINE
● X(旧Twitter)
● Instagram
● Facebook

すべて2段階認証をONにしておく。

“災害でスマホが壊れる”ことも想定し、
バックアップコードを紙で保管しておくのが最強。


■④ 公衆Wi-Fiは極力使わない

避難所・公共施設では公衆Wi-Fiが提供されるが、
セキュリティが弱く、データが抜かれる可能性がある。

● 金融アプリを開かない
● パスワードを入力しない
● 個人情報は送信しない

避難所でネットを使うなら、
必ず「自分のスマホのテザリング」を使う。


■⑤ 災害時に飛び交う“デマ画像・デマ動画”が危険

加工画像・偽動画は拡散速度が速い。
これを信じると、避難判断を誤る。

● 出典不明の情報はシェアしない
● 共有元のアカウントを確認
● 必ず気象庁・自治体の情報と照合

特に「津波」「土砂崩れ」「火災」などは、偽動画が大量に流れる。


■⑥ スマホを安全に保つための“最低限の設定”

次の設定ができていないと、災害時に詐欺へ直結する。

● OSアップデートは常に最新
● パスコードは6桁以上
● 指紋・顔認証を登録
● アプリの自動ダウンロードはOFF
● 不必要なアプリは削除

情報量が増える災害時こそ、スマホは“軽く・安全に”しておく。


■⑦ 災害を装った“寄付詐欺”に要注意

災害直後は、善意につけ込む寄付詐欺が増える。

● 「個人名義」の寄付は避ける
● URLではなく、公式HPからアクセス
● SNSのDMリンクは絶対にクリックしない

本物の寄付かどうかは、
“自治体・赤十字の公式で確認すること”が唯一の安全策。


■⑧ 個人情報は“必要最低限”しか出さない

避難所や支援申請でも、
SNSに個人情報を投稿してしまう人は非常に多い。

● 自宅住所
● 家族構成
● 子どもの名前・学校
● 金銭状況

これらはすべて犯罪に利用される可能性がある。


■⑨ 災害時のサイバー攻撃は“行政・企業”にも向けられる

電力会社・ガス会社・自治体のサイトが攻撃されるケースが増えている。

そのため、次のような状況も起こり得る。

● 正しい情報が見られない
● 偽サイトに誘導される
● 停電情報が更新されない

“複数の情報源”を確保しておくことが最強の対策。


■まとめ|災害時は「サイバー災害」も同時に起きる

大災害では、
物理的な被害と同じくらい“デジタル被害”も発生する。

● 偽サイト
● 詐欺寄付
● SNSデマ
● アカウント乗っ取り

これらから身を守れれば、
家族の連絡・避難判断・生活維持が確実に安定する。

スマホを守ることは、
あなたの命と家族を守ることにつながる。

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