【元消防職員・防災士が解説】防災×スポーツウェア|“動ける服”が災害時の生存率を変える

災害発生時に意外と重要なのが 「何を着ているか」
地震・停電・避難が同時に起きたとき、動きやすい服装かどうかで生存率が大きく変わる。

スポーツウェアは、本来“運動のための服”だが、防災の観点では
非常時に最も実用的な衣類の1つ
ここでは、その理由と備え方をまとめる。


■① スポーツウェアは“避難で最強の服”

災害時は、こんな場面が必ず発生する。

● 段差を登る
● 瓦礫を避けながら歩く
● 長距離を移動する
● 雨の中を避難する
● 暗闇で安全に行動する

そのどれもが「動きやすさ・速さ」が重要。

スポーツウェアは、避難時に必要な3つの力を持っている。

伸縮性:走っても裂けない
速乾性:汗・雨でも冷えにくい
軽量性:荷物が多くても負担が少ない

“避難で動ける服”という意味で、スポーツウェアは防災向き。


■② コットンより“速乾素材”が命を守る

普段着で多い綿素材は、
● 濡れると重くなる
● 乾きにくい
● 冬は一気に体温を奪われる

という弱点がある。

スポーツウェアは、
● ポリエステル
● ナイロン
などの速乾素材で作られており、水に濡れてもすぐ乾く。

災害時の「低体温症」は命に関わるため、
濡れても乾く服の方が圧倒的に有利


■③ 夜間避難は“反射材付き”が安全性を上げる

地震や豪雨は夜に起きやすい。
停電すれば視界はゼロに近くなる。

スポーツウェアには、

● リフレクター(反射材)
● 蛍光カラーライン
● 明るいカラー展開

などが多く、
“暗闇で自分の位置を知らせる”機能がある。

車両との接触事故や転倒のリスクを大幅に減らす。


■④ 防災リュックとの相性が最強

避難時は、防災リュックを背負って移動する。
スポーツウェアは、肩・背中・腰の可動が大きく、長時間歩く前提の作りになっている。

● 肩回りが動かしやすい
● 摩擦に強い
● 長距離歩行を想定した素材

「防災リュック+スポーツウェア」は避難行動の基本形。


■⑤ 寒暖差への対応力が高い

災害は季節を選ばない。

● 炎天下の猛暑
● 真冬の停電
● 雨の中の移動
● 冷え込む朝方

スポーツウェアは以下で調整できる。

● ベースレイヤー(吸汗速乾)
● ミドルレイヤー(保温)
● アウター(防風・防水)

アウトドアと同じ「レイヤリング」を採用すると、
どんな気候でも動ける防災服になる


■⑥ 子ども・高齢者にも向いている

スポーツウェアは「動きやすさ」が最大の強み。
そのため、

● 子ども(避難時に転びやすい)
● 高齢者(関節が硬くなる)

どちらにとってもメリットが大きい。

特に高齢者は、

● スウェットより軽い
● ズボンの上げ下げがしやすい
● 汚れても洗ってすぐ乾く

という点で、在宅避難でも非常に便利。


■⑦ 普段使いしながら“防災服”として備えられる

スポーツウェアの最大の強みは、
普段から使える=備蓄がムダにならないこと。

● ランニング
● ウォーキング
● 通勤
● 子どもとの外遊び

日常で着ながら、災害時にも使える。
非常袋に1セット入れておくと安心。


■まとめ|防災の専門家ほど“動ける服”を選ぶ

災害に強い人は、極端に言うと
「いつ災害が起きても動ける服を着ている」。

それがスポーツウェア。

● 速乾性
● 動きやすさ
● 夜間の安全
● 保温性
● コスパ
● 普段使いOK

すべてが災害向き。

防災リュックだけでなく、
“避難できる服”の準備も生存率を上げるポイント

今日の備えに、1セットだけでもスポーツウェアを追加してほしい。

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