海は一見穏やかでも、危険は常に隠れている。
事故の多くは「知っていれば防げたもの」。
ここでは、海で命を守るために“最低限守るべき安全ルール”をまとめる。
■① ライフジャケットは“水辺のシートベルト”
海辺での溺水事故の8割は、ライフジャケット未着用が原因。
● 海釣り
● SUP・カヌー
● 防波堤での遊び
● 子どもの水遊び
すべてライフジャケット必須。
泳げる・泳げないは関係なく「浮いて呼吸できること」が最優先。
■② 海の気象情報を確認してから行動する
事故の多くは“気象の変化”に伴って発生する。
● 波高
● 風速
● 潮の流れ
● 雷予報
● 台風の接近
特に風速10m超え・波高1.5m超えは“海に近づかない”基準にする。
■③ 監視員のいる海水浴場を選ぶ
監視体制があるかどうかで、生存率が大きく変わる。
● 離岸流の位置が分かっている
● 危険エリアを把握している
● 救助体制が整っている
● すぐに海上保安庁へ通報できる
無管理の海は“自己責任の海”。事故率が圧倒的に高い。
■④ 子どもは“必ず手の届く距離”で見守る
子どもの海難事故は、大人がすぐ近くにいても発生する。
● 3秒で沈む
● 声を出さず溺れる
● 浮き輪から落ちる
● 写真撮影中の事故が多い
砂浜で遊んでいても突然波にさらわれるため、
「常に片手が届く距離」を守る。
■⑤ 岩場・テトラには近づかない
磯遊び・釣りでの死亡事故が多い場所。
● 波で足をすくわれる
● 岩に叩きつけられる
● 濡れた岩はスケートリンクのように滑る
● 高波は“予告なし”で襲う
写真映えスポットでも、危険エリアには絶対に踏み込まない。
■⑥ 酒を飲んで海に入らない
海での事故の中で“最も避けられたはずの事故”がこれ。
● 判断力が落ちる
● 体温が急激に奪われる
● 足がつる
● 危険に気づかない
飲酒+海水浴は、命を落とす典型パターン。
■⑦ 海での“助け方”を知っておく
助けようとして二重事故になる例は非常に多い。
● 入らない
● 浮く物を投げる
● 叫ばず“落ち着かせる”
● 119・118へ通報
海での救助は専門家の領域。
素人が手を出すのは極めて危険。
■まとめ|海のルールを“知っているだけ”で事故は防げる
海難事故のほとんどは、事前に防げるもの。
● ライフジャケット
● 気象確認
● 監視体制
● 子どもの見守り
● 危険エリアに近づかない
● 飲酒しない
● 助け方を知る
この7つを徹底すれば、海は“安全に楽しめる場所”へ変わる。
危険を知り、対策を取ること。それが家族を守る最強の防災だ。

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