【元消防職員・防災士が解説】防災×キキクル④|大雨・洪水で「絶対にやってはいけない行動」まとめ

大雨災害では “危険の90%が人の行動ミス” で起きている。
キキクル(危険度分布)は、危険エリアを色で示してくれる最強ツールだが、
色を知っていても「やってはいけない行動」を知らなければ命は守れない。

ここでは、キキクルを見ながら避けるべき“命を落とす危険行動”をまとめる。


■① キキクルが“赤・紫”なのに川を見に行く

毎年のように亡くなる原因がこれ。
川は見た目よりはるかに危険で、増水は一気に来る。

● 河川敷・堤防へ近づく
● 橋の下をくぐる
● 水位を写真・動画で撮りに行く

これらはすべて 「絶対禁止」
キキクルが赤〜紫になったら、川から100m以上離れた場所にいること。


■② キキクル“うす紫〜紫”の時に車で冠水道路へ進入する

車は50cmの水で浮き始め、
1mでほぼ100%流される。

● 道路の冠水は深さが見えない
● 停電で信号が消えると事故リスク急増
● アンダーパスは水没→絶対に入らない

車での移動禁止ラインは「うす紫」。
目的地が近くても絶対に進まないこと。


■③ 「自宅は大丈夫」と思い込み、避難を先延ばしにする

大雨災害の死者の多くが「様子見」で逃げ遅れたケース。

● 「まだ大丈夫」
● 「もう少し状況を見よう」
● 「避難所は混んでいるから…」

これらは 正常性バイアス と呼ばれ、
多くの人が命を落とす原因になる。

キキクルが赤→うす紫になった段階で避難の準備、
紫になったら即行動が基本。


■④ 夜の避難を嫌がり、危険エリアで夜を迎える

夜間はリスクが数倍。

● 視界不良
● 大雨音で危険が分かりづらい
● 足場が見えない
● 避難ルートが冠水

夜の避難は非常に危険だが、
「だからこそ、夜になる前に早く逃げる」 が正解。

キキクルが夕方にうす紫〜紫なら、
日没前の避難が鉄則。


■⑤ 家族バラバラなのに“全員揃うまで待つ”

非常に危険な判断。

災害時は通信障害も起こりやすく、
「連絡がつくまで待つ」は命取り。

● 子どもは学校の指示に従う
● 高齢者は早めに避難
● 働いている親は安全ルートで後から合流

家族が全員そろう必要はなく、
「今安全な人から順に逃げる」 が安全な避難行動。


■⑥ ペットの準備をしてから避難しようとして遅れる

ペットは大切な家族だが、
その準備で数分ロスして逃げ遅れるケースがある。

● キャリーケースが出てこない
● 首輪・リードが見つからない
● 避難所のルールを知らない

これを防ぐには、
● 玄関近くにキャリーを常備
● 首輪・鑑札は常につけておく
● ペット受け入れ避難所の確認

キキクルが赤の時点で準備開始。


■⑦ SNSの“デマ情報”に惑わされて動かない

災害時は必ずデマが流れる。

● 「××川は絶対に氾濫しない」
● 「避難所は満員で入れない」
● 「自衛隊が全員救助に来る」

これらに惑わされた人が逃げ遅れたケースは多い。

信じるべきは次の3つだけ。
● 自治体からの避難情報
● 気象庁
● キキクル(危険度分布)

SNSは参考程度にとどめる。


■⑧ 「避難が面倒」で動かない

避難がめんどうと感じるのは自然なこと。
だが、大雨災害では“面倒の先延ばし”が命を奪う。

避難の面倒さは
→ 1時間で終わる
命を落とすリスク
→ 取り返しがつかない

「避難はめんどうで当たり前」と割り切って動くこと。


■まとめ|キキクルが教えてくれた危険は“避けなければ意味がない”

大雨災害では、
危険を知っていても「行動を誤る」ことで命を落とす人が多い。

● 川を見に行かない
● 車で冠水道路に入らない
● 夜になる前に逃げる
● 家族全員を待たずに逃げる
● ペット準備で遅れない
● SNSより公式情報を優先
● 面倒より命を優先

キキクルは命の警告灯。
“紫”になってから考えるのでは遅い。
今日から「危険色でやってはいけない行動」を家族で共有し、
迷わず逃げられる防災力を身につけてほしい。

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