キキクルの「オレンジ」は
“高齢者は避難を開始すべきレベル”とされるが、
実際には 一般の家庭でも避難準備を本気で始めるべき危険域 だ。
ここでは、オレンジ表示になった瞬間に取るべき行動をまとめる。
■① 高齢者・子ども・要配慮者の“先避難”を決める
オレンジは「逃げる準備」ではなく、“逃げる順番を決める段階”。
● 高齢者
● 乳幼児
● 妊婦
● 障がいのある家族
● 通院中で体力に不安のある家族
これらの家族は、早めに安全な場所へ移動させる方が確実。
■② 家族の居場所・連絡手段を今のうちに統一する
災害時は数十分のズレで家族がバラバラになることが多い。
● 集合場所を確定
● 連絡アプリ・電話が繋がらない時の代替手段
● 車の鍵・非常持ち出しの場所
オレンジの段階で共有しておくと、
後の“パニック避難”を防げる。
■③ 非常持ち出しを玄関に集めておく
オレンジ表示=もう時間が少ない。
● 非常バッグ
● 貴重品
● 水・モバイルバッテリー
● 子どもの着替え
玄関や車の助手席など、“秒で出られる位置”にまとめておく。
■④ 車で避難する可能性があるなら“満タン”にしておく
浸水が迫れば車は使えないが、オレンジの段階ならまだ動ける。
● ガソリン満タン
● 車内に飲料水
● モバイルバッテリー充電
● 車の駐車位置を高所へ移動
車が使えるかどうかは、避難成功率を大きく左右する。
■⑤ 水害の場合は、家の中の“高さ確保”がカギになる
避難が遅れる家庭のために、在宅での高さ確保も準備する。
● 2階/ロフトを片付け
● 重要書類を高所へ
● 1階床の荷物を上に避難
いざという時の“垂直避難”がスムーズになる。
■⑥ 土砂災害エリアは「山側の部屋」から離れる
オレンジは斜面が不安定化し始める目安。
● 山側の部屋に家族を集めない
● 避難経路の確認
● 表土が濡れて泥状になっていないか確認
特に夜は気づけないため、早い判断が必須。
■⑦ 庭・外構にある危険物を屋内へ移動する
飛散・流出すると二次被害になる。
● 物干し台
● 植木鉢
● 自転車・子どもの遊具
● キャンプ用品
強風・豪雨では一瞬で凶器になるため、必ず屋内へ。
■⑧ 停電の可能性が一気に高まるので“明かり”の準備をする
オレンジ=停電前夜。
● ランタンを家族分
● 乾電池の確認
● モバイルバッテリー充電
● スマホの省電力モードON
停電後に探すのは手遅れ。
■⑨ 浸水しやすい地域は「家の外の水位」をチェックする
水害で命を失う原因の多くは、“水位を甘く見た”ケース。
● 側溝
● 排水路
● 近所の低い道路
少しでも溢れてきたら、黄色ではなく“オレンジでも危険”。
■⑩ 避難が必要か“家族会議”で今すぐ決めておく
オレンジの段階で決めておかないと、
赤・紫になってから「危ないから出よう」と言っても動けない。
● いつ出る?
● どこへ行く?
● どう移動する?
3つを言語化し、全員が同じ判断をできるようにしておく。
■まとめ|オレンジは“まだ大丈夫”ではなく“準備を終える段階”
オレンジで動き出せた家庭は、その後の赤・紫で助かる確率が高い。
● 要配慮者の先避難
● 非常持ち出しを玄関へ
● 車の準備
● 停電対策
● 家族会議で避難判断を統一
“オレンジ=タイムリミットが始まった合図”。
ここからどれだけ早く動けるかで、家族の安全は大きく変わる。

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