【元消防職員・防災士が解説】防災×キキクル⑧|“赤(警戒レベル4相当)”で今すぐ取るべき行動

キキクルが「赤」になった瞬間、状況は一気に“危険域”へ突入する。
これは 「避難指示」レベルに相当し、逃げ遅れが命に直結する段階 だ。

ここでは、赤の表示になった時に家庭が取るべき行動をまとめる。


■① 迷わず“安全な場所へ避難”を開始する

赤=「避難情報が出ていなくても、逃げるレベル」。

● 自宅が浸水想定区域
● 土砂災害警戒区域
● 避難に時間がかかる家族がいる

これらに1つでも当てはまる家庭は、即避難が鉄則。


■② 夜間・大雨・強風のときは迷わず早めの判断へ

赤は“逃げるか、家に留まって高さを確保するか”の分岐点。

● 外に出る危険度
● 浸水速度
● 避難経路の安全性

雨脚が強まるほど動けなくなる。判断は早いほど安全。


■③ 土砂災害エリアは“家の中で安全な部屋へ”即移動

土砂災害は予兆が少なく、赤の段階で斜面は極めて不安定。

● 山側の部屋から離れる
● 2階・斜面から遠い部屋に移動
● カーテンを閉め、窓から離れる

外の様子を見に行くのは最大の危険行為。


■④ 浸水リスクのある地域は“垂直避難”の準備

移動が危険なら、家の中で命を守る行動へ切り替える。

● 2階・ロフトへ避難
● 懐中電灯・水・食料を上階へ
● 停電に備えスマホ満充電

床上浸水は数分で進むことがあるため、今すぐ動く。


■⑤ 車の避難は“今が最後のタイミング”

浸水深20cmで車は動かせない。
赤の表示=車避難がギリギリ成立するライン。

● タイヤ半分以上の水位なら絶対に動かさない
● 道路冠水を少しでも見たら車避難は停止
● 徒歩避難へ切り替えることも検討

判断が遅れると命を落とすリスクが急増する。


■⑥ 停電・断水・通信障害を想定して行動する

赤表示はライフラインの途絶が目前。

● 水を浴槽にためておく
● ランタン・電池を手元に
● 充電可能な機器はすべて満充電

“準備する”ではなく“手元に置く”段階に入る。


■⑦ 家族全員が“同じ判断”をできるよう声をかける

避難で最も危険なのは、「家族の判断がバラバラになること」。

● 今どこにいる?
● どのルートで動く?
● 合流ポイントはどこ?

赤のときほど、声がけひとつで命が守られる。


■⑧ 隣近所の状況を一言で確認する

赤の段階になると助け合いが重要。

● 高齢者
● 子ども
● 一人暮らし
● 障がいのある家庭

声がけだけでも避難率が大きく上がる。


■⑨ 家の外を見に行かない

赤のときは“外の確認”が命取り。

● 川の様子
● 山の斜面
● 側溝の詰まり

決して見に行かない。プロでも亡くなるレベルの危険。


■⑩ 最悪を想定し、命を守る行動だけを選ぶ

赤の表示は、
「持ち物より、家より、命を最優先にしろ」という合図。

● 荷物を減らし“すぐ動ける状態”に
● 避難が困難なら2階へ
● 家の被害は後からでいい

選ぶべき行動はただひとつ。“助かる行動”だけ。


■まとめ|赤は“逃げ遅れが命に直結する段階”

赤の表示になった時点で、外は急激に危険が高まっている。

● 即避難 or 垂直避難
● 夜間は特に早めに
● 山側・川側から離れる
● 停電・断水への最終準備
● 家族の判断を統一

“赤=タイムリミット寸前”。
この段階での行動が、家族の安全を左右する。

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