【元消防職員・防災士が解説】防災×妊婦さん⑤|「妊婦さん専用の防災計画」を作ると不安が激減する

妊婦さんは、一般の防災マニュアルだけでは不十分。
体調の変化・行動制限・医療ニーズの違いが大きく、
“妊婦さん専用の防災計画”をつくるだけで不安が大幅に減る。

ここでは、妊婦さんが今日から作れる「完全版・個別防災計画」をまとめる。


■① まず“自分の状態”を書き出す

災害時に周囲がサポートしやすいよう、妊婦さん自身の情報を整理しておく。

● 妊娠週数
● 予定日
● 持病・アレルギー
● かかりつけ産婦人科
● 緊急時の連絡先
● 飲んでいる薬
● 不安な症状(張りやすい・貧血など)

これだけで、避難所・救助・医療支援がスムーズになる。


■② 「避難の判断基準」を事前に決める

妊娠中は体が重く、スムーズな判断が難しくなる。
だからこそ、事前に“逃げる基準”を決めておく。

● 大雨警報が出たら避難準備
● 避難指示が出たら即行動
● 夜間はリスクが高いため「少しでも不安なら早めに移動」
● 自宅が危険地域なら、警戒レベルに関わらず即避難

妊婦さんは 早めの早めに逃げる が鉄則。


■③ 家族と「役割分担」を決めておく

妊婦さん一人での行動は危険。
家族・パートナーと次のことを事前に決めておく。

● 誰が荷物を持つか
● 誰が車を動かすか
● 誰が周囲の人へ状況説明をするか
● どのルートで避難するか
● 避難所でどこを拠点にするか

避難の混乱を避けるうえで、役割分担は必須。


■④ “妊婦さん専用の防災バッグ”を作る

一般的な防災バッグに加え、妊婦さんは次のアイテムが重要。

● 母子手帳
● 産院の診察券・書類
● マタニティマーク
● ゼリー飲料
● ブランケット
● 腹帯
● 常備薬
● カイロ(冷え対策)
● 生理用ナプキン
● 下着の替え
● マスク
● 水分補給タブレット

特に 母子手帳と産院情報の2つは絶対に忘れないこと


■⑤ 車避難・遠方避難の“注意点”

妊婦さんは、避難所よりも車避難の方が落ち着くことがある。
ただし、車内避難にはリスクもある。

● 車避難のポイント

・定期的に足を伸ばす
・むくみ対策に着圧ソックス
・危険な河川沿いに停めない
・窓を少し開けて換気
・毛布・水・おやつを常備

● 遠方避難のメリット

・安全性が高い
・感染症リスクが低い
・静かで休める環境がある

母子ともに安心できるなら遠方避難も選択肢。


■⑥ 災害時に“絶対にガマンしない”こと

妊婦さんが災害時に危険なのは、
「不調をガマンしてしまうこと」。

次に当てはまればすぐに相談・受診を検討する。

● お腹の張りが強く続く
● 不規則な痛み
● 出血
● めまい・息苦しさ
● 赤ちゃんの動きが少ない
● 強い不安・パニック状態

災害時こそ、気になることは全て人に伝える。


■⑦ メンタルケアは“防災の一部”

妊娠中は感情が揺れやすく、災害時はストレスが跳ね上がる。

● 不安を紙に書き出す
● 「できないこと」を家族に伝える
● 体調が悪い時は休む
● 情報を取りすぎない

体と同じくらい、心のケアも大切。


■まとめ|妊婦さんは「準備量=安心感」。今日から少しずつで十分。

妊婦さんは一般の避難者とは違うニーズがある。
だからこそ、専用の防災計画を作ることで不安を大きく減らせる。

● 自分の状態を書き出す
● 避難の判断基準を決める
● 家族と役割分担
● 必要な荷物をそろえる
● 車避難・遠方避難も検討
● 不調はガマンしない

この6つだけ実行すれば、妊婦さんと赤ちゃんの安全度は大きく上がる。

あなたと赤ちゃんのために、今日からできる範囲で準備してほしい。

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