妊娠中は、自分の判断・行動がそのまま赤ちゃんの安全に直結する。
特に災害時は、普段なら大丈夫な行動でも“命に関わるリスク”に変わることがある。
ここでは 災害時に妊婦さんが絶対に避けるべき危険行動 をまとめる。
■① 「大丈夫だろう」と様子見すること
正常性バイアスによって、危険を軽く見てしまうのは誰にでも起きる。
しかし妊婦さんは体が重く、行動が遅れがちで、避難が難しい。
避けるべき行動
● 大雨の中、様子見を続ける
● 川や側溝を見に行く
● 揺れている最中に移動しようとする
● 外の様子を見に玄関へ出る
逃げる判断が遅れるとリスクが一気に高まる。
妊婦さんは 「早めの避難」が最強の防災。
■② 無理に階段で移動する
災害時、多くの避難所は階段を使う。
妊婦さんにとって階段は最も転倒リスクが高い。
避けるべき行動
● 荷物を持ちながらの階段移動
● 急ぎ足での上り下り
● 体調が悪いのに無理して階段を使う
階段を使う際は必ず家族のサポートを受ける。
可能ならエレベーターが安全なタイミングまで待つ。
■③ トイレを我慢する(危険)
災害時のトイレは混雑・不衛生・夜間は暗いなど条件が悪い。
しかし妊婦さんがトイレを我慢すると
● 膀胱炎
● 脱水
● 便秘悪化
など、体調不良を起こしやすい。
避けるべき行動
● 我慢して水分を控える
● トイレ環境が悪くて行かない
● 一人で遠くのトイレへ向かう
家族と協力し、明るい時間に計画的にトイレへ。
■④ 避難所で我慢し続ける
「迷惑をかけたくない」「大丈夫です」と言ってしまいがちだが、
妊婦さんが体調悪化するほうがもっと大きな負担になる。
避けるべき行動
● 体調不良を黙って我慢する
● 横になれないのに耐える
● 食事が合わないのに口にし続ける
避難所では配慮されるべき立場。
遠慮は不要。
■⑤ 暑さ・寒さを軽視する
妊娠中は体温調整が難しく、熱中症・低体温のリスクが高い。
危険行動
● 暑くても人が多いスペースで我慢
● 夜の冷えを軽視
● 扇風機・暖房器具を遠慮して使わない
暑さ・寒さはすぐに体調悪化につながるため、
妊婦さんは環境調整を優先してよい。
■⑥ 人混みに長時間いる
災害時の避難所は、狭く・暑く・騒がしく・人との距離が近い。
妊婦さんはストレスで吐き気・不安・めまいが出やすい。
避けるべき行動
● 入口付近の混雑エリアに居続ける
● 物資配給の長い列に並び続ける
● 人が多い雑魚寝ゾーンで無理して過ごす
休憩スペース・パーテーション・静かな部屋に移動する。
■⑦ 体調の小さな変化を軽視する
災害時はストレス・疲労・気温差ですぐに体調が崩れる。
放置すると危険な症状:
● お腹の張り
● 出血
● めまい
● 腰の強い痛み
● いつもより胎動が少ない
これらがあればすぐに避難所スタッフへ相談する。
■⑧ ランタン・モバイルバッテリーを持たずに夜間行動する
災害時の夜は完全に暗くなることが多い。
妊婦さんの転倒リスクは通常の2倍以上。
● スマホのライト頼りは危険
● 夜間のトイレは必ず家族同行
● 枕元にライト必須
明かりがない夜間行動は絶対NG。
■⑨ SNSの噂・不安情報を鵜呑みにする
災害時はデマ情報が大量に流れる。
● 「避難所が満員で入れない」
● 「食料がもう配られない」
● 「○○地区の堤防が決壊した」
こうした不確かな情報に振り回されると、
妊婦さんは大きな不安とストレスを抱える。
必ず公式情報を確認する:
● 自治体防災アプリ
● 気象庁
● 消防・自治体のX(旧Twitter)
● NHK
■まとめ|妊婦さんの“危険回避”は、赤ちゃんの命を守る行動
避けるべき行動は次の9つ。
● 様子見して逃げ遅れる
● 無理に階段移動する
● トイレを我慢する
● 避難所で必要な支援を頼まない
● 暑さ・寒さを軽視
● 人混みに長時間いる
● 小さな体調変化を無視
● 夜間に明かりなしで行動
● SNSの噂を信じる
妊婦さんは“最優先で守られるべき存在”。
自分と赤ちゃんを守るために、今日から危険行動を避け、安心できる環境づくりを整えてほしい。

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