【元消防職員・防災士が解説】防災×ペット②|避難所で“必ず知っておくべきマナーとトラブル回避術”

災害時、ペットと避難すると必ず発生するのが「避難所でのトラブル」。
ペットは家族だが、避難所では“周囲の人”との共存が欠かせない。

ここでは 避難所でペットを守りながら、周囲ともトラブルなく過ごすための実践ポイント をまとめる。


■① ペットは「同行避難」であって“同室避難”ではない

同行避難=避難所まで一緒に逃げること。
同室避難=人と同じスペースで過ごすこと。

多くの避難所では
● 人のエリア
● ペットエリア(屋内の一角 or 屋外テント)
に分かれる。

「一緒の部屋で過ごせないのはおかしい!」と怒る人もいるが、
自治体の方針であり、アレルギーや恐怖症などの配慮が理由。

“家族として守るためにも、ルール順守が最強の防災”


■② 避難所で必須の持ち物(追加分)

人間用に加え、ペットならではの必須アイテムがある。

● ケージ・キャリー(フタが閉まるもの)
● ペットシーツ・排泄グッズ
● 食器・フード1週間分
● 伸びないリード(ロングリードNG)
● 口輪(念のため)
● ブランケット
● ゴミ袋(匂い漏れ防止タイプが◎)

とくに口輪は「噛む子だけ」ではない。
極度のストレスで普段噛まない子が噛むことは珍しくない

“念のため”が命を守る。


■③ 排泄と臭い対策は「飼い主の責任で完全管理」

トラブルの9割は「臭い・排泄・鳴き声」。

● 排泄は必ず決められた場所へ
● うんちは密閉袋で処理
● シーツはこまめに交換
● 臭いが強いフードは避ける
● 水洗い不可の時はウェットティッシュ活用

避難所では小さな臭いが大きなストレスになる。
飼い主が“先回り対応”するだけで雰囲気が全く変わる。


■④ 鳴き声・吠え問題は「慣れ」と「安心」が鍵

普段まったく吠えない子が、避難所では吠え続けることもある。

理由は
● 知らない匂い
● 人の多さ
● 飼い主の不安
● 周囲の鳴き声

吠え続けると周囲との摩擦が増えるため、次の工夫をする。

● ブランケットでキャリーを覆って視界を遮断
● 飼い主が“落ち着いた声”で話しかける
● 避難前に「キャリー慣れ」の習慣を付ける
● ストレス軽減グッズ(匂いスプレーなど)

“落ち着いている飼い主のそば”が最強の安心。


■⑤ 他のペット・住民とのトラブルを避ける方法

避難所では、以下の配慮が重要。

● 他の犬猫にいきなり近づけない
● 食べ物を勝手に与えない
● 写真や動画を勝手に撮らない
● ペットの体調悪化はスタッフに早めに相談
● 他の飼い主と協力して“ペットエリアの環境整備”を行う

ペットは小さなトラブルが大きな対立になりやすい。
飼い主同士が協力すると雰囲気が一気に良くなる。


■まとめ|避難所では「ペットを守るのは飼い主だけ」

避難所のルールはペットを排除するためではなく、
“人とペットの両方を守る”ためにある。

● 同行避難が原則
● ペットエリアのルール順守
● 排泄・臭いは飼い主が完全管理
● 吠え対策は日頃のキャリー慣れ
● 他の住民への配慮を忘れない

災害時、ペットの命は どれだけ飼い主が準備していたか によって決まる。

明日はまた1つ、ペット防災スキルを積み上げていこう。

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