災害時、ペットと一緒に避難所へ行くのは
在宅避難とは全く別の準備が必要になる。
避難所は人が優先される場所であり、
ペット受け入れに制限がある場合も多い。
だからこそ、
“ペット同行避難のリアル”を理解し、
事前にしっかり準備しておくことが大切だ。
■① 避難所では「人とペットのスペースが分かれる」ことを知っておく
多くの自治体では
● ペットは別室
● 屋外スペース
● テント内
など、人と完全に同じ空間には居られないことがある。
飼い主は
「離れ離れになる可能性がある」
ことを前提に準備しておく必要がある。
そのためにも
● ペットが落ち着けるキャリー
● 匂いの付いた毛布
● 音を遮断できるカバー
が重要。
■② 必須アイテムは“避難用ペットバッグ”にまとめておく
避難所生活は想像以上に過酷。
必要な物資がすぐに手に入るとは限らない。
避難バッグには次を入れておく。
● フード7日分
● 水(ペット用も)
● ペットシーツ
● うんち袋
● 折りたたみ皿
● お気に入りの毛布・おもちゃ
● ワクチン証明書
● マイクロチップ番号
● ペットの写真
特に ペットの写真 は迷子時の捜索に必須。
■③ 鳴き声・におい対策は“避難所でのトラブル防止”になる
避難所では多くの人がストレス状態にあり、
小さなトラブルが起きやすい。
ペットの
● 鳴き声
● 匂い
● アレルギー問題
などは、苦情につながることもある。
そのため
● ケージカバーで視界を遮る
● 消臭タイプのシーツ
● 音を抑える毛布
● 普段からケージ慣れ
が大きな効果を発揮する。
■④ 夜間の見回り・清掃・管理は“飼い主の責任”
避難所では、ペットの管理はすべて飼い主が行う。
● 夜間のトイレ
● 鳴き声のケア
● 水分・食事の管理
● ケージの清掃
● 熱中症・寒さ対策
ペットは避難所のスタッフではなく
“飼い主”が守る存在。
避難所でも手を抜けないポイントが多い。
■⑤ 避難所のルールは事前に確認しておく
災害時に慌てないためにも
自治体の「ペット同行避難ガイドライン」を確認しておくと安心。
特に重要なのは
● 受け入れ可能なペット種
● 必要書類(ワクチン・狂犬病)
● 避難スペースの場所
● ケージ必須かどうか
● 鳴き声対策の有無
事前に知っておくことで、
“当日のストレス”が圧倒的に減る。
■⑥ 避難所に行くか迷ったら…先に移動した方が安全
ペット連れは行動が遅れがち。
だからこそ「迷ったら早く避難」が鉄則。
● 夜間の移動が困難
● ペットがパニック
● 雨や強風で移動が危険
● 車が混雑して動かない
こうなる前に判断することが、
最も安全で現実的な選択。
■まとめ|ペット同行避難は“準備が9割”
避難所へペットと避難するのは
在宅避難より難易度が高い。
● スペースは分かれる可能性
● 必須アイテムは多い
● 鳴き声・匂い対策が必須
● 管理は飼い主が全責任
● 事前のルール確認が重要
「避難所に行けば安心」ではなく、
“避難所でどう過ごすか”まで考えておくのが防災の第一歩。
ペットは家族。
飼い主の準備が、そのままペットの命を守る力になる。

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