【元消防職員・防災士が解説】東京で“巨大地震が発生した直後”に最優先でやるべきこと|帰宅・火災・通信障害・家族の安全をどう守るか

東京は人口密度・高層建物・交通量・ライフライン依存度が全国トップクラス。
そのため、同じ地震でも「東京で起きる地震」は被害構造がまったく異なる。

ここでは、東京で大地震が発生した直後に、命を守るための行動をまとめる。


■① 発生直後:転倒物から距離を取り「姿勢を低くして頭を守る」

東京の建物は耐震性が高いが、屋内の危険は別。

● ガラス・食器・看板が飛ぶ
● 本棚・ロッカーが倒れる
● 高層階は“長周期地震動”で家具が暴れる

揺れ始めたら、
机の下 or 落下物がない場所へ移動して頭部を守る。


■② 揺れが収まったら最初に「火災」を確認

東京の地震で最も怖いのは“二次災害の火災”。

● 飲食店・オフィス・集合住宅で同時多発
● ビル内の電気火災
● ガス機器の破損
● 風で煙が一気に広がる

自宅や勤務先で火の気があれば、小さな火ならすぐ初期消火、無理なら即避難。


■③ エレベーターは絶対に使わない

東京での地震後は、エレベーター閉じ込めが多数発生する。

● 首都圏で一斉停止
● 余震で再停止する可能性
● 救助まで数時間〜数十時間かかる

地震直後の移動は階段一択


■④ 屋外では“落下物ゾーン”から離れる

都市部の地震は、落下物が最も人を傷つける。

● ガラス
● 看板
● 外壁・タイル
● エアコン室外機

ビル沿いに立ち止まるのは危険。
道路中央寄り or 広い場所へ移動する。


■⑤ すぐに家族へ連絡しない

東京の災害で通信はすぐに混雑し、繋がりにくくなる。

● 音声通話は最もつながらない
● SNSやメッセージアプリは遅延
● 位置情報共有が停止することもある

まずは、
命に直結する行動 → 最後に連絡
という順番が正解。


■⑥ 家族との連絡は「安否ルール」で時短する

東京では“合流しようと動き出す”ことが最も危険。

そのため家族で事前に決めておく。

● 連絡がつかなくても動かない
● 家・職場・学校ごとの待機場所
● 1時間ごとの安否チェック
● 徒歩帰宅は“火災がない”場所だけ

地震直後は会わない勇気が命を守る。


■⑦ 帰宅しないほうが安全なケースが多い

東京は帰宅困難者が数百万人単位で発生する。

● 道路に人が溢れる
● 火災でルートが塞がる
● ガラスが散乱
● 電車復旧の目処なし

むしろ職場や商業施設の方が安全に過ごせることが多い。


■⑧ 避難所より「在宅避難」を優先

東京の避難所は圧倒的に不足している。

● 収容人数に対して人口が多すぎる
● 開設に時間がかかる
● そもそも避難所に入れない可能性が高い

建物が無事なら、
在宅避難が基本方針。


■⑨ ライフラインは“同時に止まる”前提

● 電気:停電で都心が暗闇
● ガス:自動遮断
● 水道:断水・濁水
● 通信:長時間不安定

東京の災害は「便利さが一気に失われる」ことが最大の弱点。


■⑩ その後の48時間が生死を分ける

東京では救助が遅れる可能性が高い。

● 建物倒壊が少ない → 逆に救助が“火災対応”で手一杯
● 交通渋滞でレスキューが到着できない
● 避難所開設も遅れる

だからこそ、
自分と家族を“自力で守れる48時間”が必要。


■まとめ|東京の地震は「逃げない」「動かない」「火災を避ける」が基本

東京での地震は、以下の3つが最重要。

● 火災を避ける
● ガラス・落下物を避ける
● 家族合流のために動かない

都市型災害では、行動量を増やすほどリスクが増える。
落ち着いて“その場で正しく判断する力”が、東京で生き延びるための最大の防災スキルとなる。

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