【元消防職員・防災士が解説】非常食の“プロ仕様セット”を作る方法|本当に必要な量・種類・揃え方

非常食は「とりあえず買う」では不十分。
災害時に本当に役立つのは、必要量・種類・使いやすさを計算して揃えたセットだけ。

ここでは、プロ視点で“最も現実的で失敗しない非常食セットの作り方”をまとめる。


■① 家族人数 × 3〜7日間分を算出する

非常食は“人数×日数”で必要量が決まる。

● 1日:主食(300〜400kcal)×3食
● 水:1人1日3L(飲料+調理用)
● おかず:缶詰・レトルト ×2

例:大人2人+子ども1人(3人家族)
→ 最低3日分
→ 主食27食、水27L、おかず18個が基準になる。


■② 主食は「水で作れるもの」を選ぶ

断水はどの災害でもほぼ確実に発生する。

● アルファ米
● パスタのパウチ
● 即席パン(缶・パウチ)

お湯不要。水でOK。
これが“真の非常食”。


■③ おかずは「開けたらすぐ食べられるもの」が最強

災害時は火気が使えない場面も多い。

● サバ缶
● 焼鳥缶
● 大豆・チキン缶
● レトルトカレー(常温でも食べられる)

タンパク質を確保できるおかずは、疲れた体の回復に直結する。


■④ 心を支える「メンタル食」を必ず入れる

避難生活はストレスの連続。
甘味は心の安定に大きく作用する。

● フルーツ缶
● パウチゼリー
● チョコレート
● 甘味のあるスティックパン

子ども・高齢者には特に効果が大きい。


■⑤ 汁物は“体力維持の切り札”

温かい汁物は“疲労回復”に最も効く。

● フリーズドライ味噌汁
● チャウダー系スープ
● コンソメスープ

お湯がなくても、水で戻せるタイプも一部ある。


■⑥ 栄養補給食は「短期戦」に強い

災害初期は“落ち着いて食事できない時間”が長い。

● カロリーメイト
● ソイジョイ
● プロテインバー
● ゼリー飲料

短時間でエネルギーを入れられるのは大きな強み。


■⑦ 水・飲料は“多め”が正解

水は最も不足しやすい。

● 最低3L/人/日
● 料理に使わない前提
● 経口補水液があると安心

水が足りなくなると、健康被害につながる。


■⑧ 子ども・高齢者・持病のある人向けに個別調整する

“家族仕様”に作り直すと防災力が大きく上がる。

● 離乳食や食べやすいレトルト
● 嚥下に優しいゼリー
● 低アレルゲン食
● 服薬が必要な人の水分補給対策

家族構成ごとにセットは変わる。


■⑨ プロが教える“非常食セットの黄金ルール”

● 種類より「食べ慣れた味」を買う
● 1年に1回、入れ替える
● 主食は多め、おかずはやや少なめ
● 缶詰の味を2〜3種類にする(飽き防止)
● 食器・使い捨てスプーンを必ず入れる

これだけで、災害時の“食のストレス”は激減する。


■⑩ これだけ揃えればOK|プロ仕様の非常食セット例(大人1人)

● アルファ米 × 7
● レトルトカレー × 3
● サバ缶 × 3
● 焼鳥缶 × 3
● パンの缶詰 × 2
● 栄養バー × 5
● 味噌汁 × 5
● フルーツ缶 × 2
● 経口補水液 × 3
● 500mlの水 × 6本

これが「3日間を安全に乗り切る」ためのリアルなラインナップ。


■まとめ|非常食は“量・種類・食べやすさ”で決まる

非常食は
● どれだけ揃えたか
● どれだけ簡単に食べられるか
● 家族に合っているか

この3つが揃うと、避難生活のストレスは圧倒的に下がる。

今日から少しずつ“プロ仕様セット”を整えておくことで、いざという時の安心感がまったく違う。

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