【元消防職員・防災士が解説】非常食の“プロが絶対に選ばないもの”と“本当に選ぶべきもの”

非常食の世界には、
「備蓄に向いていそうで、実は災害時には使いにくいもの」
「派手ではないが、現場で本当に役立つもの」
がはっきり存在する。

ここでは、プロが“選ばない非常食”と“選ぶ非常食”を明確にまとめる。


■① プロが選ばない非常食:① 調理が必要なもの

● 乾麺(湯を大量に使う)
● レトルトパスタ(加熱必須)
● 粉もの(お湯・水の量が調整しにくい)

災害時は水と火の確保が難しいため、調理工程が多い食品は不向き


■② プロが選ばない非常食:② 賞味期限が極端に短いもの

● カップ麺(半年前後)
● 菓子パン(数日〜1週間)

買い替えの手間が大きく、管理しにくい。
ローリングストックとしては優秀だが、純粋な“非常食”には不向き。


■③ プロが選ばない非常食:③ 冷蔵必須の食品

● 乳製品
● 冷蔵パン
● 生鮮食品

停電すると一気に腐敗リスクが高まるため、非常食としてはアウト


■④ プロが選ばない非常食:④ 香りが強すぎるもの

避難所では匂いがトラブルの原因になる。

● 焼肉系レトルト
● 強いニンニク系
● スパイスの強い缶詰

匂いが広がる食品は避けた方が無難。


■⑤ プロが選ばない非常食:⑤ 食器がないと食べられないもの

● カレー用のご飯なしレトルト
● 汁気の多い料理
● 粉末飲料(コップが必要)

災害時は
・食器が不足
・水で洗えない
という問題が頻発。
手を汚さず食べられるかが最重要。


■⑥ プロが選ぶ非常食:① 水だけで作れる主食

● アルファ米
● パンの缶詰
● クッキー系主食

「水だけ」でOKなのは“非常食として満点”。


■⑦ プロが選ぶ非常食:② 開封したらすぐ食べられるタンパク源

● サバ缶
● 焼鳥缶
● チキンレトルト
● 大豆ミート缶

体力維持に最も重要なのはタンパク質。


■⑧ プロが選ぶ非常食:③ 甘味・ゼリーなどのメンタル支援食

● フルーツ缶
● ゼリー飲料
● チョコレート

避難生活で心が折れないために必須。


■⑨ プロが選ぶ非常食:④ 子ども・高齢者が食べやすい食材

● やわらかめのレトルト
● ベビーフード
● ゼリータイプ

“家族単位で食べられるか”が重要。


■⑩ プロが選ぶ非常食:⑤ 使うほど回せるローリング食材

● レトルトご飯
● 常温保存パウチ
● スープ類
● プロテインバー

日常で使いながら“切らさない仕組み”が最強。


■まとめ|非常食は“豪華さ”ではなく“災害で使えるか”で選ぶ

プロ視点の判断基準はこれだけ。

● 火がなくても食べられるか
● 水が少なくても対応できるか
● 食器なしで食べられるか
● 家族全員が食べれるか
● ストックが管理しやすいか

派手ではなくても、現実に“生き延びる力”になるものを選ぶのが防災の基本。

必要なものを必要な分だけ揃え、今日から実践してほしい。

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