【元消防職員・防災士が解説】非常食の“本当に役立つ組み合わせセット”|プロが作る最強3日間メニュー

非常食は「何を買うか」ではなく
“どう組み合わせるか”で災害時の生活が決まる。

ここでは、プロの視点で
● 栄養バランス
● 手間の少なさ
● 水・ガス無しでも食べられるか
● 家族全員に対応できるか

を満たした最強の3日間セットを紹介する。


■1日目|混乱期:とにかく“開けてすぐ食べられる”もの

災害直後は調理どころではない。
精神的にも体力的にも、手間ゼロの食品が最適。

● ゼリー飲料
● カロリーメイト/栄養補助バー
● パンの缶詰
● くだもの缶詰(汁ごと飲めて水分補給にもなる)
● スープ系パウチ(温め不要のもの)

“噛む体力すらきつい”人でも食べられるよう工夫するのがポイント。


■2日目|応急期:タンパク質で体力を維持する日

避難生活の2日目から急激に体力が落ちる。
最優先はタンパク質の確保

● サバ缶・焼き鳥缶
● 大豆ミート缶
● レトルト白飯(そのままでも食べられる)
● 海藻スープ・味噌汁(お湯があれば)
● ナッツ類

缶詰は“スプーンで食べられる”ものを選ぶと手が汚れにくい。


■3日目|安定期:温かい食事でメンタルと体力を回復

3日目以降は、疲れ・ストレス・寒さが本格化する。
ここで温かい食事を入れると劇的に回復する。

● アルファ米(お湯で15分・水でも60分)
● カレー・親子丼などのレトルトパウチ
● カセットコンロで温めたスープ
● 甘味(チョコ・羊羹)

火が使える前提で、初めて“温食”が重要になる。


■プロがすすめる「非常食の黄金比」

非常食はジャンルで分けて揃えると失敗しない。

● 主食(ご飯・パン)……40%
● たんぱく質(缶詰・パウチ)……30%
● 補助食(スープ・みそ汁)……15%
● 洋菓子・和菓子(甘味)……10%
● ドリンク・ゼリー……5%

“甘味10%”がメンタル維持に効く。


■家族構成別のプロ推奨セット

子どもがいる家庭
→ ゼリー飲料、柔らかいパウチ、甘味を多めに

高齢者がいる家庭
→ 噛まずに食べられる食品を中心に。スープ類は必須。

アレルギーがある家庭
→ アレルゲンごとに専用非常食を確保(乳・小麦・卵など)

一人暮らし
→ 高カロリー×省スペース×賞味期限長めが最適


■まとめ|非常食は“並べる”だけでなく“組み合わせて揃える”

プロが最も重視するのは順番と組み合わせ

● 1日目:手間ゼロで食べられる
● 2日目:高タンパクで体力回復
● 3日目:温食でメンタル回復

この流れができれば、どんな家庭でも3日間は安定して乗り切れる。

今日からぜひ、自分の家族に合わせて最強セットを作ってほしい。

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