ローリングストックは便利だが、実践している家庭は意外と少ない。
理由はただ一つ──「続かない」から。
防災は“仕組み化”しないと人は行動できない。
ここでは、ローリングストックが挫折する理由と、誰でも続けられる仕組み化のコツをまとめる。
■■よくある挫折ポイント①:買い忘れる・補充を忘れる
人間は“覚えておく”ことが苦手。
だから、ローリングストックは「記憶」に頼った瞬間に途切れる。
● 気づいたら水が期限切れ
● レトルトが減っていた
● ガス缶がいつの間にかゼロ
これは性格ではなく“仕組みがない”だけ。
■■仕組み化テク①:ストックは“固定数”を決める
例:水なら「12本スタート」
レトルトなら「20食スタート」
→ ここから減った分だけ買い足す方式にする。
● 棚に“線を引く”
● かごを1つ用意して入る分だけ買う
● 残量がひと目で分かる収納にする
これだけで管理精度が劇的に上がる。
■■よくある挫折ポイント②:どれを買えばいいかわからない
非常食=特別な食べ物と思い込むと難しくなる。
● 賞味期限が長すぎて管理できない
● 普段食べない物で失敗する
● 気づいたら期限が半年切っている
ローリングストックは「普段食べる物」を選ぶのが鉄則。
■■仕組み化テク②:“日常食品の1.2倍”を買うだけ
例えば普段このくらい買うなら…
● レトルトごはん5個 → 6個
● パスタ1袋 → 2袋
● カレー3個 → 4個
● 水1箱 → 1箱+ペット2本
たったこれだけでローリングストックが成立する。
特別な準備は不要。
■■よくある挫折ポイント③:調理手段の備えが不十分
食料を備えても「調理できない家庭」が多い。
● カセットガスが2本しかない
● ソーラーが壊れていた
● 包丁・まな板すら使えない状況
備蓄は“火”“電気”“水”とセットで考える必要がある。
■■仕組み化テク③:火・電気・水を1セットで収納
例:キッチンの下段にまとめる
● カセットコンロ
● ガス缶20本
● 2L水6本
● モバイルバッテリー
● キッチンばさみ
● 紙皿・ラップ
この“セット収納”があるだけで、非常時の行動が瞬時に決まる。
■■よくある挫折ポイント④:家族が仕組みに参加していない
家庭のローリングストックが崩れる最大原因は
「家族がルールを知らない」こと。
● 子どもが勝手に非常用のお菓子を食べる
● 配偶者が備蓄コーナーを別用途にする
● 減ったことに誰も気づかない
これは“ルール共有不足”が原因。
■■仕組み化テク④:家族全員で“ルール化”する
● 水はこの棚
● ガス缶はここから減ったら補充
● お菓子はこの箱だけOK
● レトルトの日付はこれを見る
子どもでもわかるように“見える化”するだけで運用が安定する。
■■よくある挫折ポイント⑤:収納場所がバラバラ
備蓄が散らばるほど管理が難しくなる。
● 水は押入れ
● レトルトはキッチン
● ガス缶は玄関
● 電池はリビングの引き出し
これでは把握できない。
■■仕組み化テク⑤:備蓄は“3カ所以内”に集約
おすすめは…
① キッチン
② 玄関
③ 寝室のクローゼット
この3カ所にまとめると
「どこに何があるか」一瞬でわかる。
■まとめ|ローリングストックは“続く仕組み”を作れば誰でもできる
ローリングストックが続かない原因は才能でも性格でもない。
● 記憶に頼っている
● 特別な食材を買っている
● 火・水・電気をセットで考えていない
● 家族がルールを知らない
● 収納場所が散らばっている
これらを“仕組み化”すれば、99%の家庭でうまく回る。
今日、家の中で
「備蓄を3カ所にまとめる」
これだけでもローリングストックが一気に機能し始める。

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