【防災士が解説】防災×LINE②|“家族の連絡が途切れない”ための実践テクニック

災害時、もっとも多いトラブルが「家族と連絡が取れない」。
いつも使っているLINEも、非常時には“使い方”を間違えるとまったくつながらなくなる。
ここでは、災害時にLINEを確実に届けるための実践テクニックをまとめる。


■① 回線が混雑しても届きやすい“3つの送り方”

災害発生直後は回線がパンクするため、通常の送信方法では届かないことが多い。
届きやすい方法は以下の3つ。

テキストのみ(10~20文字)
既読不要スタンプ(1つ)
圧縮画像(写真1枚まで)

ポイントは「軽いデータで送る」こと。
動画や長文は送れないと思っておくと良い。


■② “家族ルール”を決めておくと迷わない

災害時はパニックで判断力が落ちる。
事前に家族でLINEルールを決めておくだけで安心感が大きく変わる。

例:
● 合言葉 →「無事」「避難中」「帰宅困難」
● 集合場所 → 自宅・実家・近くの公園
● 連絡間隔 → 1時間ごと/3時間ごと
● 担当 → 電気・水・トイレ・充電など

“決めておく”ことが最強の防災対策。


■③ 写真が役立つケースが多い

災害時、短文と同じくらい役立つのが「現場写真」。

以下は送ると安心材料になる:

● 避難所入口の写真
● 混雑状況
● 道路の冠水/渋滞
● 家の損傷(家族へ現状共有)

写真1枚は文章10行に勝る。
ただし、必ず“軽いサイズ”で送ること。


■④ 子どもや高齢者は“スタンプ連絡”が最速

災害時、焦ってうまく文字が打てない人も多い。
子ども・高齢者にはスタンプ連絡が非常に有効。

● 生きてる → 緑系スタンプ
● ケガなし → OKスタンプ
● 避難中 → 車・走る絵柄
● 危険 → 赤スタンプ

色と絵で判断できるため、認知力が落ちる状況でも伝わりやすい。


■⑤ LINEで“家族安否管理”ができる

災害時はメッセージが大量に流れるため、重要な連絡が埋もれがち。
以下の方法で管理がしやすくなる。

● “ピン留め”で家族グループを最上位に固定
● 重要メッセージを“ノート”に保存
● Keepで自分専用の災害メモを整理

LINEは使い方次第で“家族指揮所”になる。


■⑥ ネットが切れたときは“オフライン作戦”へ

通信断のときに使えるテクニック。

● Keepメモに状況を書きためる
● スクショで地図を保存
● 家族ルールを再確認
● バッテリー管理を優先

通信が復旧すれば一気に同期されるため、
「書きためておくこと」が非常に重要。


■⑦ グループ作りを“2つ”に分けると混乱が消える

防災用LINEグループは、ひとつではなく2つ作ると便利。

家族安全グループ
→ 安否・避難・状況のみ

雑談・生活グループ
→ 物資・買い物・困りごと

災害時は情報が氾濫しやすいので、
グルーピングが命の整理術になる。


■⑧ 災害時に“誤解”を避けるための文章術

負担の少ない短文でも、誤解が起こらない工夫が必要。

悪い例:
「大丈夫」 → 何が?どこが?が不明

良い例:
「大丈夫/自宅/ケガなし/停電あり」

4つの要素を入れるだけで情報の質が跳ね上がる。


■⑨ LINEは“避難支援ツール”としても使える

災害時には、家族以外のサポートにも使える。

● 高齢の親の位置共有
● 避難所への誘導写真
● ペット同行避難情報
● 車いす利用者の避難ルート確認
● 子どもの帰宅ルートの安全確認

写真・位置情報・短文の組み合わせで、
災害対応の質が圧倒的に上がる。


■まとめ|LINEは“使い方の質”で生存率が変わる

災害時にLINEを最大限活用するポイントは次のとおり。

● テキスト・スタンプ中心で送る
● 家族ルールとテンプレは必須
● 写真1枚は確実に情報価値が高い
● オフラインでもKeepが役立つ
● グループ2種類で混乱しない
● 文章は簡潔・明確に
● LINEは安否確認だけでなく誘導にも使える

普段のLINEが、災害時には家族の命を守る“防災インフラ”になる。
今日から設定とルールづくりを始めてほしい。

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