スマホが突然鳴り響く「緊急地震速報」。
あの瞬間に“正しく動けるかどうか”で、生存率は大きく変わる。
しかし実は、多くの人が やってはいけない行動 を無意識に取ってしまい、
それが大きなケガにつながっている。
ここでは、緊急地震速報が鳴った“直後”に絶対に避けるべき行動を、防災士の視点でまとめる。
■① 外に飛び出す
これが最も危険。
● ブロック塀
● 外壁のタイル
● ガラス
● 看板
● 屋根瓦
揺れが始まると、これらが落下し“即死レベル”のリスクになる。
屋外の方が安全そうに見えるが、実は屋内の方が危険が少ない。
■② 階段を駆け下りる（エレベーターへ向かう）
揺れている中で階段を走ると、
● 転倒・落下
● 人との接触
● 手すりが外れる
など、二次事故の危険が極めて高い。
エレベーターに乗るのもNG。停止・閉じ込めのリスクが大きい。
■③ 火を消しに走る
昔の常識「地震＝火を消せ」は、今は誤り。
揺れの最中にキッチンへ走る方が危険。
現代のガス機器は 震度5強前後で自動停止 する。
● 揺れている間は動かない
● 揺れが止まってから火元を確認する
この順番が正解。
■④ 子どもや家族の方へすぐ走る
気持ちは分かるが、走るとあなたがケガをする。
● 家具転倒
● ガラス破片
● 物の落下
まずは 自分の身を守る（姿勢を低く・頭を守る）
それから、揺れが弱まって動けるタイミングで家族を確認する。
■⑤ 揺れの中でドアを開けようとする
「ドアを開けて避難経路を確保」は有名だが、
実は 揺れている間に行うのは危険。
● ドアが勢いでぶつかり指を挟む
● 体をぶつけて転倒する
● 玄関そばは物が倒れやすい
ドアを開けるのは 揺れが収まってから で十分間に合う。
■⑥ 貴重品を探し始める
財布・通帳・貴重品は、揺れが止まってからでOK。
揺れている間に動き回るとケガのリスクが高い。
■⑦ スマホを操作してSNSを見る
情報収集したくなるが、最優先は 姿勢を低くして頭を守ること。
SNSは後回しでいい。
速報直後にスマホを持って移動すると、転倒・落下物の危険が増える。
■⑧ ベランダに出る
ベランダは最も危険。
● 落下
● 手すりの破損
● 隣との仕切り板の破損
● ぶら下がった物の落下
絶対に外へ出ない。
■⑨ 車で急ブレーキを踏む
運転中に速報が鳴ると焦りやすいが、急ブレーキは追突事故を招く。
● ゆっくり減速
● ハザードを点灯
● 左側に寄せて停止
慌てずに動くのがポイント。
■⑩ 「誤報かも」と軽視する
これが一番の油断。
・大地震ほど予測が難しい
・速報は“可能性が高い段階”で出る
・誤報だった場合は“安全側に倒れた”だけ
知らせが来たら 即、安全姿勢（姿勢を低く・頭を守る） が基本。
■まとめ｜速報後の“数秒”は生死を分ける
緊急地震速報が鳴った直後は、
「動かない」「頭を守る」「外へ出ない」
この3つが最強の生存戦略。
● 外へ飛び出す
● 階段やエレベーターへ行く
● 火を消しに行く
● 家族のところへ走る
● 貴重品を探す
● ベランダへ出る
これらはすべて大きな事故につながる。
緊急地震速報は、あなたに与えられた“数秒だけの命綱”。
その数秒を守るだけで、救える命が大きく増える。
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