【防災士が解説】防災×熊本県|“地震大国・豪雨県”という二重リスクにどう備えるか

熊本県は、
「巨大直下地震リスク」+「豪雨・水害リスク」+「火山リスク」
が日本でも突出して高い地域。
2016年熊本地震以降、防災の重要性は全国トップクラスと言っていい。

ここでは、熊本県が抱える災害特性と、県民が今日からできる“現実的で効果の高い備え”をまとめる。


■① 熊本地震を経験した県=再び起こる可能性も高い

熊本県は全国でも珍しい
大規模な前震・本震型の地震を経験した地域。

● 前震(震度7)→本震(震度7)
● 家屋倒壊・道路崩壊が同時多発
● 阿蘇方面や益城町で甚大な被害

「1度大地震が来た県には当面来ない」は迷信。再発リスクは普通にある。


■② 活断層が多い|“どこでも揺れる県”

熊本県には主要な活断層が集中している。

● 布田川断層帯
● 日奈久断層帯
● 阿蘇外輪山断層帯

県内全域で震度6強級の揺れが発生する可能性あり。

特に熊本市・益城町・宇土・八代は要警戒。


■③ 豪雨災害が全国でも最上位クラス

熊本県は九州山地の地形と気象条件から、
豪雨が発生しやすい。

● 令和2年球磨川水害(甚大な被害)
● 山地での土砂災害
● 河川氾濫
● 地下街の浸水(熊本市)

熊本は「地震より豪雨で死者が出る県」でもある。


■④ 球磨川流域は“日本屈指の水害ハイリスク”

特に注意すべきは球磨川。

● 流れが急で水位変動が早い
● 氾濫・家屋流失の危険性が高い
● 橋・道路の寸断リスク
● 高齢者が避難しにくい地形

逃げ遅れやすい地域だからこそ、“判断を早く”が最重要。


■⑤ 熊本市内は液状化・建物密集のダブルリスク

熊本市は地震・水害の両面で危険。

● 熊本地震で市内でも液状化
● 水前寺・江津湖周辺は地盤が弱め
● 中心市街地は浸水しやすい

都市型災害に強い避難計画が必要。


■⑥ 阿蘇山という火山リスクも忘れてはいけない

熊本は巨大カルデラ火山を持つ県

● 噴火警戒レベル変動
● 火山灰の広域降灰
● 交通・物流・農業への影響

車に火山灰対応の道具(ゴーグル・マスク)を常備すると安心。


■⑦ 避難の要は“スピード”と“判断”

熊本県では、逃げ遅れが命取りになる災害ばかり。

地震 → 家屋倒壊・道路崩壊
豪雨 → 夜間の急激な増水
津波(天草)→ 短時間で到達

避難の遅れは一番の死因になり得る。


■⑧ 熊本県民が今日できる“最強の備え5点”

この5つがあれば、熊本の複合災害に強くなる。

① 家具固定+耐震補強
② 水4日分・食料7日分以上(豪雨・地震両対応)
③ ヘッドライト・ランタン(停電が多発しやすい)
④ 夜間避難用の靴・手袋・防水バッグ
⑤ 家族の避難場所を「地震用」「水害用」で2種類決める

熊本は災害の種類が多い分、
避難計画も“複数パターン”が必要。


■⑨ 県民が見落としがちなポイント

熊本ならではの落とし穴も多い。

● 地震後の雨で土砂災害が連鎖
● 断水の長期化(山間部ほど復旧が遅い)
● 車中泊の健康リスク(エコノミー症候群)
● ペット同行避難の場所が限られる

「地震の後に豪雨」は熊本でよく起きる最悪パターン。


■まとめ|熊本県の防災は“複合災害”との戦い

熊本県の災害は、
地震 × 豪雨 × 液状化 × 火山 × 水害 × 断水 × 停電
という多重構造。

だからこそ必要なのは次の姿勢。

● とにかく早く逃げる
● 地震と豪雨で別々の避難計画を作る
● 夜間避難を想定した装備を整える
● 家庭の備蓄レベルを全国基準より1段高くする

熊本県で命を守るには、
“複合災害に強い家庭”を作ることが最強の防災になる。

あなたの防災行動が、大切な家族の未来を必ず守ってくれる。

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