熊本県は、
「都市型災害」+「山間部災害」+「海沿い災害」
という“3つの顔”を持つ珍しい県。
同じ熊本でも、熊本市・阿蘇・球磨・天草では必要な備えがまったく違う。
ここでは、地域ごとの特徴と備え方を“住む場所別”に分けて解説する。
■① 熊本市|地震と水害の“二刀流”で備える
都市部で人が多く、災害時は混乱が発生しやすい。
● 通信障害が起きると情報が入らない
● 液状化しやすい地域が残る
● 中心街は浸水リスクが高い
● 車が集中し渋滞で逃げ遅れやすい
▶ 最重要ポイント:徒歩避難ルートを必ず2つ作る。
地震と豪雨で避難場所が違うため、
● 地震用避難所
● 水害用高台避難先
を“必ず別々に”設定すること。
■② 阿蘇・南阿蘇|火山+地震+土砂災害の三重苦
阿蘇エリアは熊本で最も自然災害が複雑。
● 大規模な火山灰の可能性
● 橋・道路が寸断されやすい地形
● 地震により斜面崩壊が起きやすい
● 豪雨で山道が危険になる
▶ 最重要ポイント:避難は“平時のうち”に決断する。
阿蘇は夜間・雨天での避難が極めて危険。
早めに動く判断力が命を守る。
■③ 菊池〜山鹿|地震+井戸水トラブル
熊本北部は“水に恵まれた地”である一方、災害時は特有の問題がある。
● 井戸水利用家庭は地震でポンプが壊れる
● 水道の復旧が遅れる可能性
● 地盤が揺れやすい地域もある
▶ 最重要ポイント:水の備蓄は“多め”が鉄則(6〜7日)。
井戸水依存地域は、水のリスクを最優先に見る必要がある。
■④ 人吉・球磨川流域|“日本有数の水害危険地帯”
ここは熊本県内で最も逃げ遅れが起きやすい地域。
● 水位上昇が非常に早い
● 橋の損壊で孤立しやすい
● 夜間避難の危険性が高い
● 高齢者が逃げにくい地形
▶ 最重要ポイント:避難は“雨が降る前”に判断する。
球磨川流域では
「避難勧告が出てから逃げる」は遅すぎる。
■⑤ 八代・芦北|地震+海沿い+豪雨の複合地帯
八代海沿岸は地震・津波・豪雨が重なるエリア。
● 津波到達までの時間が短い可能性
● 土砂災害警戒区域が多い
● 河川が多く水害リスクが高い
▶ 最重要ポイント:高台退避の最短ルートを明確に。
海沿いの家庭は、
“30秒で逃げ始められる準備”を習慣化する。
■⑥ 天草|津波+孤立を最優先に考える
天草は海と山に囲まれ、災害時に孤立しやすい。
● 橋が多く、寸断リスクが高い
● 津波浸水域が広い
● 医療アクセスに時間がかかる
▶ 最重要ポイント:物資備蓄“多め”が命を守る。
3日分では足りず、
最低7日分の水・食料を家庭に用意しておくべき地域。
■⑦ 熊本県に住む全員が共通でやるべきこと
熊本県全域に共通する防災習慣はこれ。
● 家具固定(熊本地震で最もケガを増やした原因)
● 停電対策としてランタン2つ+ヘッドライト
● 家族の避難場所を地震用・水害用で分ける
● 車中泊キット(段ボール・寝袋・非常食)
● 飲料水の備蓄は“全国基準より1日多く”
そして特に重要なのが――
夜間避難のための靴とライトを寝室に置くこと。
熊本県は「夜の災害」が多く、
準備の差が命の差になる。
■まとめ|熊本は“地域別防災”が命を守る
熊本県は日本の中でも珍しく、
地域ごとにまったく災害特性が違う県。
だからこそ、
● 熊本市 → 都市型×水害
● 阿蘇 → 火山×地震×土砂
● 球磨川 → 急激水害
● 天草 → 津波×孤立
● 北部 → 地震×水トラブル
といった“地域専用の防災”が必要。
熊本で家族を守る最強の方法は、
「自分の住む地域特性を理解して備えること」
これに尽きる。
あなたの家庭が、どんな災害でも耐えられる“強い熊本の家族”になりますように。

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