熊本県は2016年の熊本地震で、
全国でもまれに見る「前震→本震」の地震活動に襲われた。
その中で、多くの県民が“避難に関する誤解”を抱えていたことが
後の検証で明らかになっている。
ここでは、熊本地震で判明した避難の落とし穴と、
今すぐ家庭で見直すべき正しい行動をまとめる。
■①「家が潰れてない=安全」ではない
熊本地震では、前震で無事だった家が
本震で突然全壊するケースが相次いだ。
● 壁に小さなヒビ
● ドアの開閉が重くなる
● 家具が少しズレただけ
これらは“家の変形サイン”であり危険信号。
▶ 教訓:建物の変化を感じたら、揺れが落ち着いた後に必ず避難。
「また大きく揺れたらどうする?」を基準に判断すること。
■② 夜間の地震は“迷うほど危険”
熊本地震では、本震が深夜1時台に発生。
停電と余震で真っ暗な中、多くの人が避難に苦労した。
● 懐中電灯が見つからない
● 荷物が準備できていない
● 靴を履く余裕がない
▶ 夜に備える防災こそ、熊本県民に必要な習慣。
● 枕元に靴
● ライト
● スマホ充電
● 眼鏡・薬
“寝る前の防災準備”が命を左右したのが熊本地震だった。
■③ 車で避難する人が多く、道路がすぐ渋滞した
熊本では地震直後、多くの人が車で避難し、道路が大渋滞。
● 全く進まない
● 本来の避難者が通れない
● 緊急車両の妨げになる
▶ 教訓:地震直後は徒歩避難が基本。
車はあくまで
「揺れが落ち着き、安全が確認できてから使うもの」。
■④ ガソリン不足が“移動の自由”を奪った
熊本地震後、ガソリンスタンドは長蛇の列。
給油制限が行われ、数時間待ちが当たり前だった。
▶ 普段から“半分給油ルール”を徹底する。
● 半分以下になったら必ず給油
● 災害後に動けるのは“燃料を持つ家だけ”
車中泊避難が多い熊本県では、燃料確保は命に直結する。
■⑤ 避難所の想像と現実の差が大きかった
熊本地震では、避難所環境の差が指摘された。
● 仕切りなしでプライバシーなし
● トイレの混雑
● 物資が届かない
● 長期化で心身の疲労
▶ 避難所だけに頼らない“複数避難”を持っておく。
● 親戚・知人宅
● 車中泊
● 在宅避難
家族構成に合わせて、
「うちはどの避難が最も合うか」を事前に決めておく。
■⑥ 余震が続く中で“正しい情報”を取れなかった
余震の多さから、誤情報・デマが拡散しやすかった。
● 動物園から動物が逃げた
● ダムが決壊した
● 本震はこれから来る
▶ 熊本の教訓:情報源は“公式のみ”に絞る。
● 気象庁
● 熊本県庁
● 市町村防災アプリ
情報過多のストレスを避けることも、災害時には大切。
■⑦ 水・食料は“普通の量では足りなかった”
熊本では断水が長期化したため、
一般的な「3日分」の備蓄は不十分だった。
▶ 熊本県は“最低1週間分”の備蓄が推奨。
● 水
● カセットガス
● 常温保存食品
● 携帯トイレ
地震リスクの高い県だからこそ、備蓄量は多めが安全。
■まとめ|熊本県だからこそ“避難の誤解”を正す必要がある
熊本地震は、避難の考え方を根本から変えた災害。
● 家が壊れてなくても危険
● 夜の地震は準備不足のまま迎える
● 車避難は渋滞しやすい
● ガソリン不足で動けない
● 避難所だけが避難ではない
● 情報は公式だけ
● 水・食料は1週間が基本
熊本県民がこの教訓を忘れなければ、
次の災害時に助かる命は確実に増える。
日常の中に“熊本地震の記憶”を残し、
家族の防災をアップデートしていこう。

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