【防災士が解説】防災×福岡県⑤|“地震に弱い建物”が多い福岡で今すぐやるべき安全対策

福岡県は「豪雨に弱い」イメージが強いが、
実は 地震にも脆弱性が高い地域 だ。

2005年の福岡県西方沖地震(震度6弱)では、
福岡市中心部でも建物被害が多く、今も古いブロック塀や老朽家屋は残っている。

ここでは、福岡で地震に備えるための“現実的な防災ポイント”をまとめる。


■① 福岡は「断層が多い」=常に揺れる可能性がある

福岡には主要な活断層が集中している。

● 警固断層
● 長垂断層
● 三瀬断層
● 英彦山断層
● 耳納断層

特に警固断層帯は、福岡市中心部直下を通るため最も危険。

マグニチュード7級も起こり得る。


■② 古い木造住宅の“倒壊リスク”が高い

福岡は住宅街が急速に広がった地域で、
1981年以前の旧耐震基準の建物が多く残っている。

● 筑紫野
● 太宰府
● 春日
● 飯塚
● 久留米

旧耐震×老朽化×隙間地の住宅密集=致命的。

家具固定以前に“建物そのもの”の強度が問題。


■③ ブロック塀の倒壊リスクが高い地域が多い

2005年地震では、ブロック塀倒壊でけが人が続出した。

● 通学路
● 住宅街の細道
● 学校周辺
● 商店街裏通り

ひび割れ・鉄筋なし・高さ2m超は危険。

散歩コースや子どもの通学路は必ず確認しておくこと。


■④ 福岡市は“マンション地震対策”が急務

都市部の課題は次の通り。

● 高層マンションは長周期地震動に弱い
● エレベーター停止で孤立リスク
● 停電→断水の複合災害
● 玄関ドアの歪みによる閉じ込め

玄関ドア開閉→非常用トイレ→水の確保が必須。

マンションは“在宅避難”が前提になる。


■⑤ 地震×火災の複合災害が起こりやすい

福岡は住宅密集地が多く、
地震後の火災連鎖が広がりやすい。

● プロパンガス地域
● 古い住宅街
● 木造密集エリア
● 狭い道路で消防車が入れない街並み

通電火災の発生が最大のリスク。

ブレーカーを落とす習慣が家族の命を守る。


■⑥ 福岡県民が“最低限やるべき備え”はこれ

地震に不慣れな地域だからこそ、
次の3つを徹底したい。


◎① 家具の完全固定

● L字金具
● 突っ張り棒
● 耐震マット
● 冷蔵庫・本棚の固定

倒れてからでは遅い。


◎② 在宅避難装備の強化

福岡の地震は、
「避難所より自宅で過ごす」ケースが圧倒的に多い。

● 簡易トイレ30〜50回分
● 飲料水1週間分
● モバイルバッテリー
● ランタン
● 食料(ローリングストック)


◎③ 家族の合流手段を決める

通信障害に備えて、福岡県では必須。

● 公衆電話
● 災害用伝言ダイヤル171
● 集合場所を2か所設定


■⑦ “福岡は地震が少ない”は大きな誤解

歴史的には、
● 玄界地震
● 福岡西方沖地震
● 熊本地震の影響

など、福岡は繰り返し揺れている。

たまたま静かな期間が続いているだけで、
いつ揺れてもおかしくない。


■まとめ|福岡県は“豪雨+地震”の二大リスク地域

福岡県で必要なのは、
「水害対策」と「地震対策」両方を同時に整えること」

● 旧耐震の建物は要点検
● 家具固定は最優先
● 下水逆流対策も準備
● マンションは在宅避難装備を充実
● 通電火災の予防は必須

福岡に住むなら、
“今日ひとつ備える”だけで災害リスクが大幅に下がる。

家族を守るのは、日々の小さな準備の積み重ねだ。

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