大分県は温泉県として知られているが、
防災の視点で見ると 「火山 × 地震 × 豪雨」 の三重リスクが重なる非常に特異な地域だ。
阿蘇山・鶴見岳・由布岳などの火山帯に隣接し、
地震の揺れやすさ・火山灰・土砂災害の危険が広い範囲に及ぶ。
ここでは、家庭で備えておきたい大分県の現実的な防災ポイントをまとめる。
■① 大分県は“火山リスクが高い県”
大分は 九州の火山ベルトの中心 に位置する。
● 鶴見岳
● 由布岳
● 伽藍岳
● 九重連山
● 阿蘇山(影響範囲が大分まで及ぶ)
▶ 噴火時は火山灰・交通マヒ・健康被害が起こる可能性。
特に別府市・由布市・九重町は影響を受けやすい。
■② 地震の“揺れやすい地盤”が多い
大分は“表面は静かだが、地下が活発”な地域。
● 内陸断層が多い
● 板状の地盤が揺れを増幅
● 熊本地震の応力が現在も残る
▶ 揺れが想定以上に大きくなる場所が多い。
日向灘地震の影響も受けやすく、最大級の強い揺れが発生する可能性がある。
■③ 豪雨による土砂災害が極めて多い
大分は“山 × 川 × 温泉地”の地形が複雑で、
土砂災害警戒区域の多さは全国でも上位。
● 中津市
● 日田市
● 由布市
● 別府市
● 竹田市
● 豊後大野市
▶ 斜面の多い地域は避難判断を早めに。
温泉地の地盤は降雨で緩みやすい特徴もあり、警戒が必須。
■④ 温泉地ならではの“災害弱点”
温泉地は生活が便利な一方、
防災では特殊な弱点がある。
● 斜面に家が多い
● 蒸気・火山性ガスのリスク
● 温泉配管破損による道路冠水
● 観光地特有の人の密集
▶ 観光地は道路が細く、避難が遅れやすい。
別府・湯布院は特に要注意。
■⑤ 高齢化率が高く“避難の難しい家庭”が多い
大分県は県全体で高齢化比率が高く、
災害時に避難が遅れやすい。
● 車を使えない高齢者
● 階段の多い住宅地
● 病院・施設が地域に集中
▶ 個別避難計画(パーソナルサポート)が必須。
地域コミュニティとの連携が防災力を左右する。
■⑥ 大分県民が“最低限やるべき備え”
大分で暮らすなら、この3つが優先。
◎① 火山灰対策セット
火山灰は「吸い込む」「目に入る」と危険。
● 不織布マスク(N95推奨)
● ゴーグル
● ブルーシート
● 車のエアコンフィルター
阿蘇山の噴火時、大分まで火山灰が届くことがある。
◎② 地震対策(家具固定は絶対)
大分は “揺れの回数が少ない=油断しやすい県”。
● 冷蔵庫・本棚の固定
● テレビ転倒防止
● ドアの歪み対策
● 非常用トイレ
揺れが少ない地域ほど、家具転倒が致命傷になりやすい。
◎③ 豪雨・土砂災害の避難判断を早く
大分の土砂災害は「気づいたら崩れる」パターンが多い。
● キキクル(危険度分布)
● 土砂災害警戒区域の確認
● 夜間の避難は“迷わず早く”
“山と川の距離が近い地形”が多く、逃げ遅れを防ぐには初動が全て。
■⑦ 大分県は“複合災害”が最大リスク
大分の特徴は、災害が 単独で起きない こと。
例)
● 豪雨 → 斜面が緩む → 地滑り
● 地震 → 温泉管破損 → 道路冠水
● 噴火 → 火山灰 → 停電・物流ストップ
1つの災害が、次の災害を引き起こす。
■まとめ|大分県は「静かだが危険が重なる県」
大分は日本でも珍しい「三重リスク」の県。
● 火山の影響を大きく受ける
● 地震は少ないが“揺れやすい地盤”
● 豪雨と土砂災害が非常に多い
● 温泉地の斜面住宅がリスクを増幅
● 高齢化による避難困難世帯が多い
だからこそ、
“一歩早い避難”と“火山×地震×豪雨の備え”の三点セット
が家族を守る鍵になる。
大分県に住む人は、今日ひとつ備えを進めるだけで、
災害リスクを大きく下げられる。

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