【防災士が解説】防災×大分県②|“観光地・交通・温泉インフラ”が災害時に弱点になる理由

大分県は観光資源が豊富で、年間を通して多くの人が訪れる。
しかし防災の観点では、 観光地特有の弱点 × 地形のリスク × 交通事情 が重なり、
災害時には“想定より動けない県”でもある。

ここでは、大分県の弱点と、家庭でできる実践的な対策を分かりやすくまとめる。


■① 観光地は“人が集中する”ことで避難が遅れる

別府・湯布院・日田・国東など観光地の多い大分県。
災害が起きると、次の理由で避難行動が停滞する。

● 観光客が土地勘を持たない
● 道路が細く、一方通行も多い
● 駐車場から出る車が集中して渋滞
● 旅館・ホテルの避難誘導に対応差がある

観光地では「同時に人が動く」ことが最大のリスク。

特に湯布院は細い道路が多いため、豪雨・地震時は渋滞が起こりやすい。


■② 温泉地は“地下インフラ”が複雑で壊れやすい

大分県は温泉配管が地中に張り巡らされている。
地震・豪雨が起きると、次のようなトラブルが起こる。

● 温泉配管の破損による道路冠水
● ガスの噴出による危険
● 地盤沈下
● 施設内の蒸気漏れ

「温泉地の災害」は普通の地域よりトラブルの種類が多い。

災害後に道路や施設が使えない可能性があるため、温泉街は特に要注意。


■③ 鉄道が“風水害に弱い”

大分県の鉄道は、以下の理由で豪雨時に長期運休になりやすい。

● 山間部を通る路線が多い
● 橋梁やトンネルが多い
● 線路沿いの斜面が急

特に影響を受けやすい路線は…

● 久大本線
● 豊肥本線
● 日豊本線(中津〜杵築〜大分)

鉄道を当てにした避難は危険。

大雨のときは早めに“自家用車 or 徒歩の避難”を考えるべき。


■④ 大分県は“断層の多さ”が揺れを増幅させる

大分県は九州の中でも、見えない断層が複雑に走っている。

● 由布院断層帯
● 別府湾断層帯
● 鹿嶋断層
● 臼杵―八代構造線(全国有数の大断層)

強い揺れが出たときは“本震の可能性”を疑うべき県。

熊本地震では、大分側でも建物被害が大きく出た。


■⑤ 観光道路が“斜面沿い”で危険が多い

湯布院・別府・九重の観光道路は景観が素晴らしい反面、

● 斜面崩落
● 落石
● 倒木
● 路肩崩壊

が非常に多い。

車での避難ができなくなるリスクが高い。

観光地の住民は「車で逃げられない」状況を前提に備えるべき。


■⑥ 大分県民が“特に準備すべき防災セット”

大分県なら、以下の備えが強力な武器になる。


◎① 車内に“避難バックアップセット”

観光地・山間部・幹線道路が多いため、車中避難の確率が高い。

● 水2L
● カップ麺・温めず食べられる食品
● モバイルバッテリー
● トイレセット
● 毛布 or アルミブランケット
● ランタン

大分は観光道路が多いため、車が“避難場所”になることが多い県


◎② 火山灰対策アイテム

阿蘇山・九重が活動すると影響が出る。

● ゴーグル
● N95マスク
● 車のワイパー交換
● エアコンフィルター

火山灰は「吸う・触る・視界を奪う」ため危険。


◎③ 停電・断水を想定した備蓄

大分の災害は “停電+交通ストップ” がセットになりやすい。

● カセットコンロ
● ボンベ12本
● レトルト食品
● 常温豆腐・缶詰
● 中華スープ(火力節約)
● 非常用トイレ

最低3日ではなく、大分は1週間が標準


■⑦ 大分県は“観光県ゆえの災害弱点”を持つ

まとめると、大分県は…

● 観光客で避難が混雑
● 温泉配管が災害で破損しやすい
● 豪雨で鉄道・道路が完全に止まる
● 断層の多さで地震揺れが強い
● 車での避難が妨げられる地形

つまり、
「観光地の混雑 × 山の地形 × 火山帯」 の三重苦が特徴。

だからこそ、
家庭での備えと“早い判断”が家族を守る最強の防災になる。

大分県民は、今日ひとつ備蓄を増やすだけで、
災害時の安全レベルが大きく上がる。

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