【防災士が解説】防災×天ぷら油③|“年度末・年末”に油火災が増える理由と今日からできる対策

天ぷら油火災は一年を通して発生するが、
特に 年末・年度末・連休前 に急増することが分かっている。
その理由は「家庭の行動パターン」と強く結びついている。

ここでは、元消防職員・防災士の視点から、
年末に油火災が増える原因と確実に防ぐコツをまとめる。


■① 揚げ物をする家庭が増える

年末は「揚げ物」を作る頻度が急上昇する。

● 唐揚げ・天ぷら
● 年越し用の天ぷら
● オードブルの準備
● 来客用の料理

特に複数品を同時進行で作るため、
“目を離しがち”になることが最大の火災原因


■② 大掃除・片付けで“ながら調理”が増える

年末は家事の優先順位が混乱しやすい。

● 掃除しながら
● 洗濯しながら
● 子どもの相手をしながら
● 来客準備をしながら

たった30秒コンロを離れただけで、油温は一気に発火点へ向かう。


■③ 来客・電話・宅配で中断が増える

年末は特に“急な来客”が多い。

● 宅急便
● 近所の方が挨拶に来る
● 親族からの電話

この中断が、火災の“最初の引き金”になりやすい。


■④ 換気扇・コンロ周りの汚れが原因に

油煙が積み重なった換気扇やフィルター、コンロ周りは
わずかな火でも一気に延焼する。

年末は汚れが最高潮になっているため、火災が起きやすい。


■⑤ 天ぷら油火災は“突然”ではなく“予兆”がある

油火災の前には必ず次のサインが出る。

● 白い煙が出る(発煙点)
● 油面が揺れ始める
● 金属音のような変化
● においの変化

これを見逃すと 数秒で炎が上がる ため、視線を外さないことが最重要。


■⑥ 初期対応は“これだけ覚えておけばOK”

天ぷら油火災に最も大事な3ステップ。

① 熱源を切る

(IHは電源OFF、ガスはつまみを戻す)

② フタ・天板で覆って酸素を遮断

(濡れタオルも可。絶対に水は使わない)

③ 油専用消火スプレーで対応

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油火災専用は、一般家庭こそ持つべき1本。


■⑦ 年末だけは“家族ルール”を決めておくと安全度UP

以下の3つのルールを決めるだけで火災リスクは激減する。

● 揚げ物中は“呼ばない・話しかけない”
● 来客対応は必ず家族の誰かが代わる
● 子どもをキッチンから離す

揚げ物は、調理の中で最も危険な作業。
家族の協力が安全につながる。


■⑧ 年末は“油の量を減らす”だけで安全になる

天ぷら鍋に油を満タンにすると、温度上昇が速く危険。
半分の量で十分
火災発生リスクが大きく下がる。


■まとめ|油火災は“年末にこそ起きやすい”災害

年末・年度末は以下の理由で火災が急増する。

● 揚げ物が増える
● 中断されるタイミングが増える
● 大掃除で気が散る
● コンロ周りが汚れやすい

しかし、正しい対策を知っていれば、火災は100%防げる。

“油から目を離さない”
ただそれだけで、家族の命と家を守れる。

今日の揚げ物から、安全への第一歩を踏み出してほしい。

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