水害・浸水被害の現場に入ると、
いつも感じる恐怖がある。
それが “感電”。
大雨・台風・河川氾濫で床上浸水すると、
家の中の電気機器は一気に“凶器”へ変わる。
実際、災害時の二次災害で最も多いのが 感電事故 だ。
これを防ぐ最強の装置が 感電ブレーカー(漏電遮断器)。
元消防職員・防災士として、その重要性を徹底解説する。
■① 感電ブレーカーとは?
簡単に言うと、
危険な漏電を瞬時に検知して、自動で電気を切る装置。
● 水に電気が触れた
● 濡れた手で電気製品に触れた
● 浸水してコンセントがショートした
こうした状況になると、
感電ブレーカーが 0.1秒以下 で電気を止めてくれる。
“感電死ゼロ”のための必須装置。
■② 水害時はなぜ危険?
浸水すると、家中の電気設備が一斉に危険化する。
● 濡れた延長コードがショート
● 水没したコンセントから漏電
● 冷蔵庫・洗濯機の金属部分に触れて感電
● ブレーカーを上げようとして感電
特に床上浸水は致命的で、
“電気の通り道”が床全体になるため、
1つの家電から家中に電気が回ることもある。
消防でも、浸水住宅へ入る際は
「まず電源を落とす」が鉄則。
■③ 感電ブレーカーがあると何が違う?
◎違い①:浸水した瞬間に電気が切れる
事故が起きる前に遮断するため、
感電・火災のリスクを大幅に減らせる。
◎違い②:家族が知らないうちに守られる
災害時は混乱状態になるが、
自動で電源を落としてくれるため安心。
◎違い③:感電+電気火災の両方を防げる
漏電は火災の原因にもなる。
ブレーカーの役割は“命+家の両方”を守ること。
■④ 実は…家庭に設置されていない家も多い
戸建てでも賃貸でも、
古い家は 漏電遮断器が付いていない ケースがある。
家の分電盤を開けて、
「テストボタンのある大きめのブレーカー」がなければ要注意。
■⑤ 防災士目線:特に必要な家庭の特徴
● 洪水ハザードマップで浸水の可能性がある
● 1階に家電が多い(洗濯機・冷蔵庫・テレビ)
● 高齢者が住む
● 夜間に浸水の可能性がある地域
● 豪雨災害が近年増えている地域
福岡・熊本・大分・佐賀など
“水害の多い九州エリア”は、特に設置を強く勧めたい。
■⑥ 家庭用におすすめのアイテム
● 感電ブレーカー(漏電遮断器)
分電盤に設置するタイプ。
電気工事士が必要だが、安全性は圧倒的。
● 便利な“簡易型”もある
工事不要でコンセントに挿すだけのタイプもある。
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- 水場の家電
こうした家電ごとに使えるため、
賃貸の人にもおすすめ。
■⑦ まとめ|“水害+電気”は最悪の組み合わせ
感電ブレーカーは、
● 感電事故
● 電気火災
● 家族の負傷
● 後片付け中の感電死
これらを ゼロにするための必須装置。
日本は豪雨・台風・浸水が毎年発生する国。
「水害対策=避難だけ」では不十分。
家の電気を守ることで、
家族の命が守られる。
最強の水害対策の一つとして、
感電ブレーカーは家庭にも“当たり前”にして欲しい。

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