【防災士が解説】防災×韓国|韓国で災害が起きたら?旅行者・在住者が必ず知るべき備え

日本と同じく地震・豪雨・寒波・火災リスクを持つ韓国。
しかし、災害への仕組みや文化は日本と大きく違う
旅行者・留学生・出張者は「韓国ならではの危険性」を理解しておくことが命を守る第一歩になる。

ここでは、防災士として “韓国で災害に遭ったときにどう備えるか” をわかりやすくまとめる。


■① 韓国は「地震が少ない」ではなく「備えが弱い」

韓国は日本ほど地震が多くない。
しかしその反面——

✔ 建物の耐震性が日本より弱い
✔ 家具固定の文化が少ない
✔ 住民の地震経験が浅い

2016年慶州地震・2017年浦項地震では、
「比較的弱い揺れでも被害が大きくなった」ことが証明された。

韓国滞在時は“日本以上に家具の転倒リスク”を意識すべき。


■② 冬の災害は韓国の方がワンランク上で危険

韓国は冬の寒波が日本の比ではない。

✔ 氷点下10〜20℃
✔ 暴風雪で交通停止
✔ 凍結による停電・断水
✔ 路面が“スケートリンク化”

冬に韓国へ行く人は
防寒が“災害レベル”だと思って準備すべき。

最低ラインはこれ。

✔ ヒートテック2枚重ね
✔ ダウン(ロング)
✔ 耳当て・手袋
✔ カイロ
✔ 撥水の滑りにくい靴

停電すると暖房が使えなくなるため、ブランケット・ポータブル電源があると安心。


■③ 地下街・市場・密集エリアは火災・圧死が最大リスク

韓国は地下街文化が発達している国。
また市場や飲食店街は密集し、火災時に避難が難しい。

● 梨泰院事故(2022年)
● 大邱地下鉄火災(2003年)

韓国では群衆事故・火災事故が日本より多い傾向がある。

覚えるべきポイントは一つ。

「混雑を避ける」=韓国での最強の防災。


■④ 韓国の避難情報は日本語では届かない

韓国の災害情報は以下で発信されるが、
基本はすべて韓国語のみ。

✔ 안전 안내 문자(災害速報SMS)
✔ 행정안전부(行政安全部)
✔ 気象庁(기상청)

旅行者は 翻訳アプリがライフライン になる。

おすすめは
✔ Papago
✔ Google翻訳

災害時に韓国語が読めないと情報が入らない。


■⑤ 韓国の“非常階段の外付け形状”の特徴を必ず知る

韓国のマンション・ビルは
建物の外に非常階段がついていることが多い。

火災や煙が広がった時、
「外階段に出れば安全」
という点は日本の建物と大きく違う。


■⑥ 韓国の避難所では“文化差トラブル”が起きやすい

避難所で起きやすい問題:

✔ 音・声・通話の文化差
✔ 食べ物の好みの違い
✔ ニンニク料理の匂い
✔ 暖房の強弱

韓国は“暖房文化”(オンドル・床暖房)の国で、
避難所も比較的暖かいが乾燥しがち。

マスクは乾燥対策にも必須。


■⑦ 韓国旅行者の防災セット(最適)

最低限、次の5点があれば“生存率が大幅に上がる”。

✔ モバイルバッテリー(大容量)
✔ 翻訳アプリ(オフラインDL)
✔ 現金(停電に備える)
✔ 防寒具(韓国仕様)
✔ パスポート・保険証書の写真保存

特に、冬の韓国=装備で生死が分かれる ほど気温差が激しい。


■⑧ 元消防職員・防災士から一言

韓国は観光に最高の国だが、
災害・事故リスクは“日本とは違うタイプ”で存在する。

● 地震対策は日本以上に必要
● 火災・群衆事故が大きな脅威
● 寒波は災害級
● 情報は韓国語のみ
● 文化差による避難トラブルも想定

この5つを知って準備しておくだけで、
あなたと家族の安全は“別次元”になる。

防災は国が違っても本質は同じ。
「情報・装備・判断」この3つが命を守る。

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