冬の家庭で大活躍する加湿器。
しかし、防災の観点で見ると 火災リスク・停電対策・衛生面の危険 が隠れている。
正しい使い方を知らないと、風邪対策のつもりが“家庭内の危険要因”になることも。
ここでは、加湿器から学べる“家庭の防災力アップ術”を解説する。
■① 加湿器は“電気火災リスク”が意外と高い
加湿器は水を扱う家電のため、短絡・漏電が起きやすい。
● コードの劣化
● 水がこぼれてショート
● トラッキング火災
● 延長コードの過負荷
→ 特に スチーム式(加熱タイプ) は高温になりやすい。
■② 加湿しすぎは“カビ災害”を生む
室内湿度が高すぎると、健康にも住宅にも悪影響。
● 壁紙の裏にカビ
● エアコンの内部に菌が繁殖
● 喘息やアレルギー悪化
● 家具や布団の劣化
→ 防災の基本は “家の健康を守ること”=湿度管理。
■③ 水交換を怠ると“加湿器病”のリスク
タンク内部で雑菌が繁殖すると、
“レジオネラ症(加湿器肺)”などの健康被害が起こる。
● 水を数日放置
● タンク掃除をしない
● フィルター替えない
● 生ぬるい臭いがする
→ 加湿器は“毎日水を替える”“週1清掃”が防災になる。
■④ 停電時に使えない=“乾燥しやすく感染症が広がる”
冬の停電時、室内は極端に乾燥しやすい。
● インフルエンザ感染拡大
● 子どもが咳き込みやすい
● 喉・鼻が荒れる
→ 停電時の代替策として
濡れタオル・湯気・ペットボトル加湿 などを習得しておくと安心。
■⑤ 子ども・高齢者の“やけど事故”が多い家電
スチーム式加湿器は100℃近い蒸気を出す。
● 触れて火傷
● 蒸気の噴出口で火傷
● 転倒して熱湯がこぼれる
→ 家族がいる家庭では、置き場と距離 が防災のポイント。
■⑥ 加湿器周りの“コンセント管理”が安全のカギ
タコ足配線・延長コードは火災の原因になる。
● 同時使用しすぎ
● ホコリが溜まる
● 濡れた手で抜き差し
● カーペット下のコードが劣化
→ 防災では “コードを見える場所に置く” が鉄則。
■⑦ 災害時は“加湿器の代用品”を知っておくと便利
停電・断水時でも、湿度を保つ工夫は簡単にできる。
● バスタオルを濡らして干す
● 湯船のふたを開けておく
● 鍋でお湯を沸かす
● ペットボトル加湿器(電池式)
● 洗濯物を室内干し
→ 冬の災害では 乾燥対策=感染予防になる。
■まとめ|加湿器は“正しく使えば防災にも役立つ家電”
加湿器のポイントは以下の通り。
● 電気火災のリスクがある
● カビ・菌の繁殖に注意
● 水交換・清掃が最重要
● 停電時は加湿できない
● 子どもの火傷事故が多い
● コード管理が防災になる
● 災害時は代替加湿術を覚える
加湿器を“安全に使う”ことは、
家族の健康と住宅を守る立派な防災行動。
今日から湿度管理と安全対策を見直してほしい。

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