スマホゲームの「ガチャ」は、
運・確率・ランダム性を楽しむ仕組みだ。
しかし、防災において “ランダム(運任せ)” は最大の敵。
ここでは、ガチャの特徴を逆に利用して、
“運に頼らない防災思考” を防災士の視点で解説する。
■① ガチャは運だが、防災は“ほぼ100%準備で決まる”
ガチャ: 運・確率の世界
防災: 準備・行動の世界
● 強キャラが出るかは運
● 生き残るかどうかは準備
災害で生き残る確率は「運」ではなく
事前の行動量に比例して上がる。
■② “単発ガチャ”は危険な防災と同じ
単発ガチャは期待値が低い。
防災でも「単発の備え」は弱い。
● モバイルバッテリー1個だけ
● 水が数本だけ
● ライト1つだけ
→ どれも“たまたまその日だけ足りない”状態になる。
防災は 10連ガチャ=複数の備えをまとめて整える ことが基本。
■③ “確率を上げる”のが強いプレイヤー。防災も同じ
ガチャで強い人ほど、確率を理解している。
● 天井
● 星○%
● 限定率
● ピックアップ
防災も同じで、
リスク(確率)を理解した人ほど助かりやすい。
・水害リスク
・断層の位置
・浸水区域
・停電の想定被害
確率を“見える化”した人は避難が早い。
■④ ガチャの“ピックアップ期間”=防災の“旬の備え”
ゲームにはピックアップ期間がある。
防災にも「やるべき旬」が存在する。
● 台風前の備蓄
● 冬の停電対策
● 夏の熱中症対策
● 大雨シーズンの避難訓練
→ タイミングを逃すと一気に不利になる点が共通している。
■⑤ ガチャでハズレが続く=防災では“致命傷”になる
ガチャのハズレは痛くてもゲーム内のこと。
しかし防災では…
● 給水できない
● 充電が尽きた
● 避難が遅れた
● トイレの備えがない
これは “現実のハズレ=命に関わる”。
防災での失敗はリセット不可。
ここがゲームとの決定的な違い。
■⑥ 課金のように“即効で強化”できるのが防災のメリット
ゲームは課金しないと強化が難しいが、
防災は少額で一気に強くなる。
● 水1ケース
● 非常食数品
● モバイルバッテリー
● ライト
● 簡易トイレ
数千円〜で
“生活が守れるレベル”に強化可能。
■⑦ ガチャ欲は“備蓄欲”に置き換えると最強になる
ゲームで強くなりたい気持ちは、
防災でも大きな武器になる。
● 備蓄を揃えたくなる
● 道具をカスタムしたくなる
● 装備を良くしたくなる
→ これはそのまま“防災本能”として活かせる。
■まとめ|ガチャは運。防災は準備。だからこそ勝てる
モンストのガチャから学べる防災思考は次の通り。
● 防災は運ではなく準備が100%
● 単発備蓄は危険、10連備蓄が強い
● リスク(確率)を知る人は避難が早い
● 季節ごとに“ピックアップ防災”がある
● 防災の失敗はリセットできない
● 課金より少額で即強化できる
● ゲームの熱量は防災でも活かせる
“ガチャ運” は変えられないが、
“生き残る確率” は自分で高められる。
今日から、防災力をゲーム感覚で引き上げてみてほしい。

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