はしか(麻しん)は、世界で最も感染力の強いウイルスの一つ。
感染するとほぼ100%発症し、重症化リスクも高い。
防災士の視点では、
災害・避難所・在宅避難時の感染対策 において
“はしかが教えてくれる重要な教訓”が多い。
ここでは、はしかの特徴から
家庭が備えるべき防災ポイントを解説する。
■① はしかの感染力は“地震の揺れ並みに避けられないレベル”
はしかの感染力は、他の病気と比較すると桁違い。
● 空気感染
● 咳・くしゃみで数メートル拡散
● 換気後も空気中に残る
● 予防接種なしではほぼ100%発症
→ 防災士の視点では、
避難所で最も広がりやすい感染症の一つ となる。
避難所が混雑しているほどリスクが上がる。
■② 災害時の避難所は“感染症の温床”になりやすい
避難所環境は、はしかの拡大と相性が非常に悪い。
● 密集環境
● 換気が不十分
● 子どもが多い
● 避難者の生活疲れ
● 病院へ行きにくい
→ これらは、
“はしかが爆発的に広がる条件” と完全に一致する。
家庭防災では、
避難所に行くときの感染対策が必須。
■③ ワクチン(MRワクチン)は“最強の防災アイテム”
はしかはワクチンでほぼ完全に防げる。
● 1回目:1歳
● 2回目:小学校入学前
ここが抜けていると大人でも感染する。
→ 家庭防災では
「家族全員のワクチン状況の確認」 が大切。
避難所生活が必要になった時、
ワクチン済みかどうかで
感染リスクが大きく変わる。
■④ 初期症状が“風邪と似ている”ため見逃されやすい
はしかの初期症状:
● 発熱
● 咳
● くしゃみ
● 鼻水
● 結膜炎
→ 風邪と間違われやすい。
避難所でこれが起きると、
気づかないうちに大規模感染 が発生する可能性がある。
家庭防災でも、
風邪症状がある場合は
“早めに隔離・受診” が大切。
■⑤ 災害時は医療が止まり、はしかの重症化リスクが上がる
はしかは合併症が危険。
● 肺炎
● 脳炎
● 中耳炎
● 体力の急激な低下
災害時は病院が混雑・停電・断水などで機能低下し、
通常より重症化リスクが高くなる。
→ 家庭防災では
常備薬・体温計・解熱剤・経口補水液の備蓄 が必須。
■⑥ はしかは子どもの命を脅かす(家庭防災で最優先事項)
特にリスクが高いのは…
● ワクチン未接種の子
● 乳児
● 免疫が弱い子
● 持病がある子
災害時に医療が止まることを考えると、
子どもの予防接種は最大の防災行動 と言える。
■⑦ 在宅避難の感染対策にも応用できる
はしかの“空気感染”の特徴は、
在宅避難にも役立つ知識になる。
● 換気できる窓を確保
● 家族に発熱者が出たら隔離
● 部屋を分けるだけでも効果大
● マスク・消毒・体温計を常備
→ 感染症対策は
地震・豪雨・停電など
どんな災害にも必要な共通の備え。
■まとめ|はしかは“感染対策の原理”を教えてくれる防災教材
はしか(麻しん)から学べる防災ポイントは次の通り。
● はしかの感染力は避難所で最も危険
● 災害時の密集環境は拡大を助長する
● ワクチンは最強の防災装備
● 初期症状は風邪に似て見逃されやすい
● 医療の停止は重症化リスクを上げる
● 子どもの予防接種は家庭防災の最優先
● 在宅避難でも感染対策は必須
“感染症×災害”は、
家族を守るうえで絶対に無視できないテーマ。
はしかの知識は、
避難生活・在宅避難・日常の備えのレベルを
確実に引き上げてくれる。

コメント