【防災士が解説】防災×河川改修|“洪水を防ぐ工事”が家庭の安全に直結する理由

河川改修とは、
川の氾濫を防ぐために“川そのものを整える工事”のこと。

● 堤防の強化
● 河床の掘削
● 護岸工事
● 流域治水
● 排水ポンプの整備

こうした工事は、
災害から地域を守るための基盤そのものだ。

ここでは河川改修という視点から、
家庭の防災に役立つポイントを解説する。


■① 河川改修は“見えないところで命を守っている”

台風や線状降水帯の豪雨が増える中、
河川改修は各地で急ピッチで進められている。

● 川幅を広げる
● 深さを増す
● 堤防を高くする
● 護岸を強化する
● ポンプ場を増設する

→ これがあるだけで、
“何万人もの命が守られている”。

家庭防災では、
自宅近くの川がどのレベルかを知るだけで
避難判断が早くなる。


■② “川の整備が進んだ地域”は水害が減る

実際、河川改修が進んだ地域では
水害が大幅に減っている。

● 昭和のような浸水が激減
● ゲリラ豪雨でも被害が小さい
● 洪水リスクが確実に低下

→ 家庭防災では
“自分の住む地域の川が整備済みか” が重要な情報。

ハザードマップと合わせて見ると
避難の優先度がはっきりする。


■③ 河川改修が追いつかない地域=最も危険

近年の雨量は、
過去の想定を上回るケースが多い。

河川改修が間に合っていない地域では…

● 氾濫危険水位にすぐ到達
● 排水能力不足で浸水
● 道路が冠水し孤立
● 高齢者が逃げ遅れる

→ 家庭防災では
「事前避難」 を徹底すべきエリアになる。


■④ 河川改修は“完全には防げない”という前提が重要

どれだけ整備しても
想定外の豪雨には勝てないことがある。

● 氾濫
● 逆流
● 内水氾濫
● 堤防決壊

→ 家庭防災の鉄則:
「川がある限り、水害はゼロにならない」

避難ルートの確認、
車の水没リスクの理解、
2階避難の準備などが必要。


■⑤ 川の近くの住民は“避難の判断が早い”のが生存率を上げる

河川沿いに住む人ほど、
危険性を実感している。

● 雨雲レーダー
● 水位情報
● ポンプ場の状況
● 土手の様子

を常にチェックしている。

→ 家庭防災では
川沿いに住んでいなくても
同じ“情報収集のクセ”が命を守る。


■⑥ 内水氾濫は“河川改修だけでは防げない”

近年増えているのが内水氾濫

● 排水管が詰まる
● 雨量がキャパを超える
● 地下街・地下室が浸水

→ 河川改修では対応しきれない。

家庭防災では…

● 土のう
● 止水板
● 排水口の清掃
● 車の移動

→ 自宅の外周を守る備えが重要。


■⑦ 河川改修は“行政の仕事”、避難は“家庭の仕事”

よくある誤解:

「川を整備してくれてるから安心」

→ これは危険な思考。

行政:川を整える
家庭:逃げる準備をする

役割は明確に分かれている。


■まとめ|河川改修は“地域の命綱”、家庭の防災判断にも必須

河川改修から学べる防災ポイントは次の通り。

● 河川改修は見えないところで命を守っている
● 整備済みエリアは水害リスクが減少
● 未整備や遅れている地域は事前避難が必須
● 川がある限り水害リスクはゼロにならない
● 内水氾濫は別の対策が必要
● 情報収集が避難判断を左右する
● 行政の対策と家庭の対策は別物

川は、街の命を支える存在であると同時に
時に大災害を引き起こす“自然の力”でもある。

河川改修の状況を知るだけで、
家庭防災の精度は確実に上がる。

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