日本は四季がある国。
それは美しさの源でもありますが、同時に“災害が季節によって姿を変える国”でもあります。
春夏秋冬、それぞれの季節に合わせた防災を意識することが、命と暮らしを守る第一歩です。
春:突風・花粉・地震への備え
春は気温が安定する一方で、突風(春一番)や黄砂、花粉などの健康リスクが増す季節です。
また、地震は季節を選ばず発生するため、年度替わりで生活が変わるこの時期に、家庭の避難計画を見直しておくことが重要です。
✅ 家具の固定を再点検
✅ 防災リュックの中身を春仕様に(飲料水・マスク・花粉対策グッズなど)
✅ 新生活の通勤・通学経路を「災害時の避難ルート」としても確認
夏:豪雨・台風・熱中症対策を最優先に
夏は災害が集中する季節。
線状降水帯による豪雨や台風の接近、そして熱中症による搬送件数が急増します。
命を守るためには「気象情報への関心」と「早めの判断」がカギです。
✅ 台風シーズン前にハザードマップ確認
✅ 窓・ドアの補強、停電時のライト・モバイルバッテリー準備
✅ 熱中症対策に塩分タブレット・携帯扇風機・WBGT計の活用
秋:台風の再来と土砂災害・地震への警戒
秋は台風が再び日本列島を襲う時期です。
また、地盤が緩んだ地域では小雨でも土砂崩れの危険があります。
防災意識が薄れやすい“夏の終わり”こそ、もう一度備えを見直すチャンスです。
✅ 避難所・避難経路の再確認
✅ 車中泊避難の準備(プライバシー確保・防寒対策)
✅ 非常食の賞味期限チェック
冬:火災・凍結・雪害のトリプルリスク
冬は火の取り扱いに最も注意が必要な季節です。
暖房機器の使用増加により、住宅火災が急増します。
また、路面凍結や積雪による事故も発生しやすいため、「安全行動の徹底」が命を守ります。
✅ 寝タバコ・ストーブ周りの安全確認
✅ 凍結防止に水道の水抜き、チェーンや冬用タイヤの点検
✅ 停電に備えてカセットコンロ・防寒着・毛布を準備
まとめ:防災は「季節の行事」として続けよう
季節の変わり目ごとに、家族で防災を見直す。
これが“日本で暮らすための新しい習慣”です。
春夏秋冬の節目に備えを更新するだけで、防災力はぐっと上がります。
災害は待ってくれません。
「次の季節に入る前に、備えを整える」
それだけで、未来の安心が手に入ります。
【元消防職員・防災士】として、これからも「四季に寄り添う防災」を発信していきます。
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