【防災士が解説】防災×地震は繰り返し起きる|“また必ず起きる”前提で未来の命を守る

地震は偶然ではない。
そして「一度起きたら、しばらく安心」というものでもない。

地震は 必ず繰り返し起きる自然現象 であり、
過去の地震は“未来に起こる地震のカレンダー”でもある。

ここでは、防災士の視点で
「地震が繰り返し起きる理由」と「その知識をどう防災に活かすか」を解説する。


■① 地震は“プレートが動き続ける限り”必ず起きる

地球の表面は動く巨大なプレートで覆われており、
それが 24時間365日、止まらず動いている。

● 陸側プレート
● 海側プレート
● 境界での沈み込み
● 地中での圧縮・引張

この運動がエネルギーを溜め、限界で断層が動く。

→ プレートが止まらない限り、地震は止まらない。


■② 活断層は“数千年単位で繰り返し動く”

活断層は、長い歴史の中で 同じ場所が何度も動いた証拠

● 一度動いた断層はまた動く
● 記録が数千年分残っている
● 次の震源の予測がしやすい

→ “過去に動いた断層”こそ、最も警戒すべき。


■③ 南海トラフは“100〜150年周期で必ず繰り返す”

歴史に記録されている南海トラフ地震は…

● 1498年
● 1605年
● 1707年(宝永)
● 1854年(安政東海・安政南海)
● 1944年(昭和東南海)
● 1946年(昭和南海)

→ 100〜150年ごとに確実に起きている“連鎖型”地震。


■④ 東日本大震災の海域も“過去1000年以上くり返し破壊”

三陸沖では大地震が周期的に発生している。

● 平安時代の貞観地震(869年)
● 1896 明治三陸
● 1933 昭和三陸
● 2011 東日本大震災

→ 巨大津波を伴う地震が繰り返し起きていることがわかる。


■⑤ “地震は突然”ではない。“突然に見えるだけ”

地震は必ず 長期間の歪み蓄積によって起きている

● プレートが押し続ける
● 断層が我慢し続ける
● 耐えきれない瞬間に破壊

→ 本当は「準備期間が何十年・何百年も続いた結果」。

“突然”に見えるのは、私たちが気づけないだけ。


■⑥ 1つの地震は“次の地震のきっかけ”にもなる

巨大地震が起きると、周囲の断層にストレスが再配分される。

● 余震
● 連動型地震
● 数年後〜数十年後の誘発地震

→ 地震は“連鎖する自然現象”でもある。


■⑦ 過去の地震記録は“未来のハザードマップ”

地震は繰り返すため、
過去に揺れた地域は未来にも揺れる。

例:
● 液状化が起きた場所はまた液状化
● 海岸の津波浸水域は似た範囲で再発
● 活断層沿いの地震は同じラインで起きる

→ 歴史は“最も正確な防災データ”。


■⑧ 家庭でできる“繰り返し前提の防災行動”

「また必ず起きる」という視点で対策する。

● 家具固定は“永久設備”にする
● 備蓄は“使いながら補充”の循環方式
● 津波避難ルートを家族でアップデート
● 大雨や土砂災害とも複合で備える
● 建物の耐震は未来への投資

→ “繰り返す”と理解した人ほど、備えが強く長続きする。


■まとめ|地震は必ず再び起きる。“繰り返し”を前提にする人が助かる

この記事の重要ポイントはこちら。

● 地震はプレート運動で必ず再発する
● 活断層は過去に何度も動いている場所
● 南海トラフは100〜150年周期
● 三陸沖は数百〜千年単位で巨大津波
● “突然”ではなく“長い準備の結果”
● 1つの地震が次の地震を誘発することも
● “繰り返し前提の防災”こそ最強の対策

地震は止まらない。
だからこそ、備えは続けられる形にすることが大切だ。
未来のために、今日の一歩を積み重ねてほしい。

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