震度3は、「あ、地震だ」と誰もがハッキリ分かる揺れ。
物が落ちたり倒れたりはしないが、
家庭防災の視点では “本格的に備えを進めるべきライン” と言える。
ここでは、防災士の視点で震度3の意味を整理する。
■① 震度3=“立っていても揺れを感じる”レベル
震度3の典型的な体感は次のとおり。
● 立っている人も揺れを感じる
● 食器棚のガラスがカタカタ音を立てる
● 吊り下げ照明が大きめに揺れる
● 不安を感じる人が多い
● 小走り・作業の手が止まる
→ 生活に影響し始める“初めての階級”。
■② 家具が“動き始める直前”の危険な揺れ
震度3は家具が倒れるほどではないが、
“固定していない家具が動き始める寸前の揺れ” である。
● 高い棚の上の物が揺れる
● 置物が少し移動する
● 薄型テレビの土台がわずかにズレる
→ 震度3で動くものは、震度5強〜6弱で高確率で転倒する。
■③ 震度3が続く地域は“地殻活動が明らかに活発”
震度3クラスの連続発生は、次の状態を示すことが多い。
● 浅い震源の活動が増加
● 断層のストレス増大
● 周辺プレートの動きが強まっている
● 前震の可能性がわずかにある
もちろん即大地震ではないが、
“観測的に明らかに注視すべき状態”に入る。
■④ 能登・熊本などでは“本震直前に震度3が増加”
全国の過去事例を見ると…
● 熊本地震(2016)
● 北海道胆振東部地震(2018)
● 能登半島地震(2024)
いずれも 震度3〜4クラスの地震が本震前に複数発生 している。
→ 震度3は「揺れが増えてきたぞ」という自然からの信号。
■⑤ 子ども・高齢者・ペットは強い不安を感じる揺れ
震度3では体感的な不安が一段上がる。
● 子ども:泣く・身を寄せる
● 高齢者:転倒リスクが上がる
● ペット:隠れたり逃げたりする
→ 家族で“声かけルール”“安全行動の統一”が必要になる。
■⑥ 揺れやすい地盤では“震度4相当”の被害が出ることも
同じ震度3でも、家屋の揺れ方は地盤で大きく変わる。
● 低地・盆地
● 埋立地
● 液状化しやすい地盤
● 河川沿いの軟弱地盤
では、体感が震度4並みに感じることもある。
→ 地盤が弱い地域は震度3でも家が強く揺れる。
■⑦ 震度3のあとに必ず確認すべき“家庭防災項目”
揺れを感じた直後は、家庭防災のチェックタイム。
● 家具固定はすべて完了している?
● テレビ・本棚は耐震ベルト?
● 高い所の物を片付けている?
● ガラス飛散フィルムは貼った?
● 懐中電灯・ヘッドライトの場所は?
● 家族の避難ルートは共有済み?
● 水・食料は“1週間以上”ある?
→ 震度3は備蓄強化の合図でもある。
■⑧ “震度3なら大丈夫”という油断が最も危険
震度3で止まれば安心だが、
実際に危険なのは “慣れ” と “油断”。
● 「どうせこの程度だろう」
● 「大きな地震なんて来ない」
● 「また揺れたな」で終わる
→ 多くの家庭は“危険の直前で準備を怠る”という共通点がある。
■まとめ|震度3は“本気で備えるべきライン”
この記事の重要ポイントはこちら。
● 震度3は誰もが明確に揺れを感じる
● 家具が動き出す寸前の揺れ
● 連続発生は地殻活動の活発化
● 大地震の前に観測されることが多い
● 地盤が弱い地域では体感が強まる
● 家庭防災を一段上げるベストなタイミング
震度3は、
“今のうちに備えておけ”という自然からのメッセージ。
この揺れを無駄にせず、家庭防災の質を1段上げておこう。

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