【防災士が解説】電気カーペット×防災|冬のあたたかさと“火災予防”の両立

冬の防寒アイテムとして人気の電気カーペット。

しかし、便利さの裏には「火災」や「感電」などのリスクも潜んでいます。

あたたかさを守るためには、安全な使い方と防災意識の両立が欠かせません。

電気カーペットで起こりやすい事故

✅ 発熱部の異常加熱(上に物を置く・長時間使用)

✅ コードの損傷・断線(踏みつけ・折り曲げ)

✅ ペットや子どもによる引っ張り・噛みつき

✅ 経年劣化による発煙・発火

こうした事故は、“ちょっとした油断”から起こります。

火災を防ぐ安全チェックポイント

1️⃣ 上に物を置かない

 座布団・布団・衣類などを置くと熱がこもり、焦げや発火の原因に。

2️⃣ コードを無理に曲げない・踏まない

 家具の下やドアのすき間は断線しやすく危険です。

3️⃣ 定期的に電源を切る

 外出時・就寝時は必ずOFF。長時間の通電はNGです。

4️⃣ 3年〜5年で買い替えを検討

 内部ヒーター線は徐々に劣化します。焦げ臭い匂いがしたら即停止。

5️⃣ ペット用マットとの併用は避ける

 重ね使いで熱がこもりやすく、感電・発火リスクが上がります。

停電・災害時の注意点

地震や停電で電気カーペットの電源が復旧したとき、

自動的に再通電して“焦げ出す”ケースがあります。

✅ 使用後は必ずコンセントを抜く

✅ 復旧後に異臭・異音があれば使用を中止

✅ ブレーカーを確認し、通電火災を防止

【元消防職員・防災士】として言えるのは、

「通電再開の瞬間が最も危険」ということです。

災害に強い“暖房の備え”も考えよう

電気が止まると、電気カーペットも使えません。

そんな時に役立つのが、“非電源型の防寒備蓄”。

✅ カセットコンロ+湯たんぽ

✅ アルミ保温シート・断熱カーテン

✅ 毛布・寝袋・体温を逃がさない衣類

冬の防災は「電気に頼りすぎない」ことも大切です。

まとめ:あたたかさの中に“安全”を

電気カーペットは、冬の味方でもあり、火災の原因にもなり得ます。

使い方ひとつで「快適」も「危険」も変わる。

日々の点検と、ほんの少しの意識が、

あなたの家と家族を守ります。

【元消防職員・防災士】として、

これからも“安全と快適を両立する冬の防災”を発信していきます。

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