夏の熱中症対策、冬の寒さ対策――。
現代の生活に欠かせないエアコン。
しかし、停電・地震・火災などの災害時には、思わぬリスク源にもなります。
日常の使い方を見直すことが、防災の第一歩です。
エアコンが関係する主なリスク
✅ 停電時のトラブル(電源復旧時の通電火災)
✅ 室外機の転倒・落下(地震・強風)
✅ フィルターの詰まりによる発熱事故
✅ 延長コードやタコ足配線による火災
どれも「日常点検」と「使用習慣の見直し」で防げる事故です。
地震・台風に備える安全チェックリスト
1️⃣ 室外機の固定を確認
地震や強風で倒れないよう、ブロック・金具・ワイヤーで固定。
2️⃣ 電源コードとコンセントの清掃
ホコリの蓄積は“トラッキング火災”の原因に。定期的に乾いた布で拭き取りを。
3️⃣ ブレーカーを知っておく
停電時や漏電時に、どのスイッチを切れば安全か家族で共有。
4️⃣ フィルター掃除を月1回
詰まりは発熱・過負荷につながります。結果的に火災リスクを上げます。
5️⃣ 停電復旧時は再通電に注意
“勝手にON”になる機種もあるため、災害時はコンセントを抜くのが鉄則。
停電・災害時の「代替暖房・冷房」対策
エアコンが止まると、室温管理ができません。
特に真夏・真冬は命に関わるため、“電気に頼らない備え”が重要です。
✅ 夏:冷却タオル、携帯扇風機、保冷剤、遮光カーテン
✅ 冬:毛布、湯たんぽ、カセットコンロ+鍋で温かい飲み物
✅ どちらの季節も:ポータブル電源やソーラーチャージャーがあると安心
通電火災を防ぐ行動
災害後の通電再開時、家電から火が出る“通電火災”が多発しています。
特に、倒れた家具の下敷きになったエアコンコードや、濡れた配線は危険。
✅ 停電中は必ず「電源プラグを抜く」
✅ 再通電時は「焦げ臭い・異音がする」場合すぐブレーカーOFF
✅ 濡れた室外機・コードは完全に乾くまで使用禁止
まとめ:エアコンは“便利な防災ツール”にもなる
正しく使えば、エアコンは防災の味方にもなります。
・夏の熱中症予防
・冬の低体温症防止
・室内の湿度・温度管理
快適=安全。
だからこそ、定期的な点検と使い方の見直しが命を守ります。
【元消防職員・防災士】として、
私は“安全で快適な暮らし”こそが、最大の防災だと考えています。
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