【防災士が解説】防災×心霊スポット|“本当に危ないのは幽霊ではなく●●だ”

心霊スポットは、昔から「怖い場所」として語られてきた。
しかし、防災士の視点で見ると──

そこで最も怖いのは“幽霊ではなく、現実の危険”である。

廃墟、山道、トンネル、ダム…
多くの心霊スポットは「災害リスクの塊」。
ここでは、心霊スポットに潜む“本当の危険”を防災目線で解説する。


■① 廃墟の危険:老朽化は地震・風で一瞬で崩れる

心霊スポットとして人気の廃ホテル・廃病院。

しかし、専門的に見ればこれは 事故待ったなし の場所。

● 老朽化で天井が落ちる
● 廊下の床が抜ける
● 錆びた鉄骨が崩れる
● ガラスがいつ落ちてもおかしくない

さらに、地震が1回でも起きれば倒壊レベルの構造物も多い。

“幽霊より先に建物が落ちてくる”のが現実の危険。


■② トンネル周辺の危険:落石・倒木・交通事故が多い

心霊スポット=山奥のトンネル、というイメージは多い。

だが、トンネル前後は自然災害の危険地帯。

● 落石
● 崖崩れ
● 倒木
● 霧による視界不良
● カーブでの衝突事故

特に夜間は想像より危険が大きい。

“幽霊ではなく車にひかれるリスク”が高い。


■③ ダム・湖の心霊スポット:溺水事故のリスクが極めて高い

ダムや湖畔の「心霊スポット」は雰囲気が出るが、非常に危険。

● 足場が悪く滑落しやすい
● 深さが急激に変わる
● 夜は水面との境界が見えない
● 転落したら自力で上がれない

ダムは自然の水場より 救助が圧倒的に難しい

心霊スポット巡りで最も多い死亡事故のひとつが “水の事故”。


■④ 山道・廃林道の危険:道迷い・転落事故が多発

山奥の神社や廃道も心霊スポットとして人気だが、最大の敵は自然。

● 夜間は路肩が見えず落ちる
● 野生動物と遭遇
● スマホ圏外になり道迷い
● 足を取られて転倒
● 崖から滑落

特に雨上がりや冬季は危険が跳ね上がる。

“幽霊よりシカとイノシシの方が脅威”というのは現場あるある。


■⑤ 心霊スポットは“通信圏外”が多い=遭難リスクが高い

人里離れた場所が多いため、

● 緊急通報できない
● 事故後の連絡ができない
● 地図アプリが開けない

これは、災害時と同じく 孤立=命の危険 を意味する。

幽霊云々より、“誰とも連絡が取れない”状況の方がはるかに怖い。


■⑥ 心霊スポットは“犯罪に巻き込まれる危険”もある

深夜の人気のない場所は、犯罪リスクも高い。

● 暴走車
● 不審者
● 深夜のたまり場
● 軽犯罪の発生
● 危険ドラッグや飲酒の場になっているケース

防災士の立場で断言すると、
最も怖いのは人間そのもの


■⑦ “心霊スポットは立入禁止”が多いのは理由がある

なぜ立入禁止なのか?
答えはシンプル。

● 倒壊危険
● 落石危険
● 水難危険
● 老朽化危険
● 管理者責任の問題

“幽霊が出るから禁止”ではなく、
「現実として危険」だから禁止 している。


■まとめ|心霊スポットは“幽霊以前に危険”。防災知識がないと事故に直結

この記事のポイント。

● 廃墟は倒壊リスクが極めて高い
● トンネル周辺は落石・交通事故の危険
● ダム・湖は転落=致命的な事故
● 山道は道迷い・転落が発生しやすい
● 通信圏外で孤立リスクが高い
● 深夜は犯罪被害の可能性も高まる

結論:

心霊スポットの“怖さ”は幽霊ではなく“現実の災害リスク”。 防災の視点を持たずに行くのは、本当に危ない。
行くなら明るいうちに、複数人で、立入禁止は絶対に入らないこと。

命を守る行動こそ、本当の“おまじない”である。

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