お風呂は“日常で最も事故が多い場所”であり、
災害時には 命を守るインフラ にもなる。
● 停電
● 断水
● ガス停止
● 寒波による凍結
● ヒートショック
● 浴室転倒
これらはすべて、
“お風呂まわりの防災”と深く関係している。
ここでは、防災士として
“お風呂が災害に強くなる家庭の対策”
をわかりやすく説明する。
■① 災害前は“浴槽に水を張る”が最強の断水対策
大地震・台風・大雪・寒波が近いときは、
浴槽を水で満タンにする だけで、
家庭の災害耐性が爆上がりする。
浴槽の水は、
● トイレ
● 手洗い
● 食器の簡易洗浄
● 火災時の初期消火
● 生活用水として数日分確保
として使える。
“停電+断水”のセットは本当に多い。
浴槽の水は命を守る“家庭の貯水タンク”。
■② 浴室は“停電で真っ暗”になる。光源の準備が必須
浴室には窓がない家が多いため、
停電すると 光ゼロ になる。
● シャワーが止まる
● ドア付近で転びやすい
● 高齢者はパニックになりやすい
家庭で備えるべきは、
● 防水ライト
● 電池式ランタン
● スマホライトの代替光源
“暗闇のお風呂”は、災害時の重大事故ポイント。
■③ 冬のお風呂は“ヒートショック”が最大の死因
日本では毎年約1万9000人が
“入浴中のヒートショック”で亡くなっている。
特に12〜2月は危険。
● 脱衣所が寒い
● 浴室が冷たい
● お湯が熱すぎる
● 長湯
● 急に立ち上がる
対策は、
● 脱衣所を暖める(小型ヒーター)
● 浴室暖房
● 湯温は41℃以下
● 入浴前にコップ1杯の水
● 長湯NG
ヒートショックは“家庭で最も防ぎやすい死因”。
■④ 寒波時は“給湯器凍結”が多発。お風呂がまるごと使えなくなる
給湯器は外気温-1〜-3℃で凍結する。
● お湯が出ない
● 給湯器がエラー
● 配管破裂
● 修理が集中して待ち時間が長い
対策は、
● 給湯器に市販の保温カバー
● 風が当たらないように板で囲う
● 凍結しやすい夜間は“お湯を落とす”
● 寒波前に浴槽の水を張る
特に 12月〜2月の夜間が最も危険。
■⑤ 浴室は“地震で最も危険な部屋”。ガラス・タイル・転倒に注意
浴室では、
● ガラス破片
● シャンプー棚の落下
● タイルの破損
● 裸足での転倒
● ドアが変形して開かない
が起きやすい。
家庭の地震対策は、
● 入浴中の強い揺れ → 浴槽に沈んで頭を守る
● 揺れが止まったらすぐ浴室から出る
● 風呂のドアを完全に閉め切らない
● 脱衣所にスリッパとライトを置く
“裸は最弱状態”と考えることが重要。
■⑥ 災害時のお風呂は“衛生管理が命”。入浴できない日数を計算する
長期停電・断水ではお風呂が使えない。
そこで必要になるのが、
● 体拭きシート
● ドライシャンプー
● ウェットタオル
● バケツ1杯の節水シャワー
● 小分けの清潔タオル
入浴できるまで、
“最低3〜5日乗り切れる衛生セット” を準備しておく。
■⑦ 高齢者・乳幼児は“お風呂の危険が段違い”
弱者に起きやすい事故。
● 高齢者 → 立ちくらみ・溺水・転倒
● 乳幼児 → 目を離した一瞬で溺れる
家庭の対策は、
● 入浴は必ず家族が付き添う
● シャワー中でも目を離さない
● 高齢者は入浴前に水分補給
● 浴槽に手すりを設置
“弱者の入浴対策”は災害時ほど重要。
■まとめ|お風呂防災は“断水・停電・寒さ・事故”への総合対策
この記事のポイント。
● 浴槽に水を張るのは最強の断水対策
● 停電で浴室は完全な暗闇になる
● 冬はヒートショックが最も危険
● 給湯器凍結は寒波時の定番トラブル
● 浴室は地震で危険性が高い
● 入浴できない期間を想定して衛生対策を準備
● 高齢者・乳幼児は特に注意
結論:
防災士として断言します。 “お風呂の備えがある家は、災害時の生活が圧倒的に安定する”。 今日のお風呂の対策が、家族の未来の安全を守る。

コメント