災害時に最も役立つ調理器具は カセットコンロ。
停電でも断水でもガス停止でも、“火が使える”というだけで
家庭の生存力は一気に上がる。
● 温かい食事を作れる
● お湯が沸かせる
● 乳児のミルクを作れる
● 高齢者の体を温める
● 非常食の応用幅が広がる
ここでは、防災士として
“カセットコンロの正しい備え方と災害時の使い方”
を徹底解説する。
■① カセットコンロは“停電でも100%使える”最強の調理器具
電気が止まっても関係なく火が使える。
● 電磁調理器(IH)は完全停止
● エアコン・電子レンジは使えない
● 給湯器も止まってお湯が出ない
そんな状況でも、
カセットコンロだけは確実に動く。
冬の災害では“火を使える家”が圧倒的に強い。
■② ボンベは“最低でも1人6〜9本”。家族4人で24〜36本が基準
防災士として推奨するのは、
● 1日1〜1.5本
● 1週間分の備蓄
= 1人6〜9本。
家族4人なら 24〜36本 が安心ライン。
● 冬は消費が早い
● お湯を沸かす回数が増える
● 煮込み料理はボンベを多く使う
という理由から、
“少し多め”が正解。
■③ 火災を防ぐために“NG行為”を必ず家族で共有
カセットコンロは便利だが、誤った使い方は危険。
絶対にやってはいけないこと:
● スプレー缶を隣に置く
● 鍋底が大きすぎる(ボンベが加熱)
● カセットコンロを2台並べて使う
● 炎がボンベ側に当たる
● 風の強い屋外で使う
● コンロを囲う(熱がこもって爆発の恐れ)
特に “ボンベの加熱”は重大事故の原因。
使用前に必ず、
● 五徳のサイズ
● 鍋の大きさ
● ボンベの装着状態
をチェックする。
■④ 断水時は“お湯を作れるかどうか”が生存率を決める
カセットコンロがあるだけで、
災害時の快適度が大きく変わる。
● カップ麺
● レトルト食品
● フリーズドライ
● 味噌汁
● 白湯で体を温める
● ウェットティッシュを温めて体拭き
“温かいものを摂れる家庭”は、
精神的な安定も桁違いに高い。
■⑤ 冬の停電では“体温維持”にも使える
停電で暖房が止まり、
● 高齢者
● 乳児
● 妊婦
● 体力の弱い人
は低体温のリスクがある。
そこで役立つのが“お湯”。
カセットコンロで作れるお湯は万能。
● 湯たんぽに入れる
● ペットボトルに詰めて抱く
● 温かい飲み物で体温保持
“お湯の生産能力=家庭の防寒力”といえる。
■⑥ 災害時は“平常時と違う場所”で調理することも大切
カセットコンロは、
換気できる場所で使うことが絶対条件。
● 窓を少し開ける
● ベランダは風が強すぎてNG
● 浴室は絶対に使用しない
一酸化炭素中毒は静かに進行するため、
“ガス臭がしないから安心”は間違い。
■⑦ カセットコンロは“種類の違い”で防災性能が変わる
予算に余裕があれば、
防災士がおすすめするのは以下のタイプ。
● 風に強いタイプ(アウトドア向け)
● 火力一定タイプ
● ボンベ着脱が簡単なタイプ
● 五徳が丈夫なモデル
特に冬は火力が落ちやすいため、
“寒冷地に強いモデル”が安心。
■まとめ|カセットコンロがある家は災害に強い家
この記事のポイント。
● 停電でも確実に火が使える
● ボンベは1人6〜9本が基準
● 鍋のサイズなど誤使用は爆発事故の原因
● お湯が作れるだけで生活レベルが激変
● 冬は体温維持にも重要
● 換気できる環境で必ず使用する
● 防災用に“火力の強いモデル”を選ぶと安心
結論:
防災士として強く伝えます。 “カセットコンロは家庭防災の中心”。 電気・ガス・水が止まっても、火が使える家は必ず生き残る。

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