【防災士が解説】防災×節電|“寒波・停電・物価高”の冬を生き抜くための最強の家庭防災術

節電は「家計の節約」だけの話ではない。
冬は 節電=防災 になる。

● 停電リスクの増加
● 暖房による電力ひっ迫
● 寒波でのエアコン負荷
● 高齢者の低体温症
● 物価高による光熱費圧迫

12月〜2月は、電力の需要が最も高く、
ちょっとした工夫で“電気の寿命”を伸ばせる。

ここでは防災士として、
災害・停電にも強くなる「節電型の冬の暮らし方」を解説する。


■① 冬の節電は“暖房効率”で9割決まる

暖房は家電の中で最も電力を使う。

● エアコン
● 電気ストーブ
● ホットカーペット
● こたつ

どれも負荷が大きい。

【防災士の節電ポイント】

● カーテンを閉めて暖気を逃がさない
● 窓に断熱シートを貼る
● ドアの隙間に防風テープ
● エアコンは“弱〜中運転”が最も効率が良い
● サーキュレーターで暖気を循環
● こたつは最小温度でOK

“暖房の逃げ道を減らす”だけで節電効果は劇的に上がる。


■② こたつ+毛布は“最強の節電暖房”

エアコンの消費電力は
こたつの約20〜50倍

寒波のときは、

● こたつ
● 膝掛け
● 靴下
● ネックウォーマー

で“局所暖房”に切り替えるのが最も電気を使わない。

特に高齢者は、
足元を温めると体温が維持しやすいため安全性も高まる。


■③ 乾燥対策は“加湿器なしでもできる節電術”

加湿器は電気を使うが、
部屋が乾燥すると肌寒く感じ、暖房温度を上げてしまう。

節電しながら加湿する方法はこれ。

● 濡れタオルを部屋に干す
● 洗濯物の室内干し
● お風呂の残り湯のフタを開ける(半分だけ)
● 鍋で湯を沸かす(常時加熱はしない)

湿度40〜60%に保つと体感温度が上がり、
暖房費を減らせる。


■④ 停電時に“電気を節約しながら生き延びる”ための家電術

冬の停電では、
どの家電を使うかの優先順位が重要。

【優先順位】

① スマホ(情報収集)
② ライト(安全)
③ 電気毛布(低電力で暖が取れる)
④ 小型家電(充電式)

【電気を大量に使うのでNGの家電】

● 電気ストーブ
● ドライヤー
● 電気ケトル
● IH調理器

ポータブル電源を使う場合は、
“電気毛布が最もコスパの良い暖房”になる。


■⑤ 冬は「冷蔵庫の節電」が意外と簡単

冬の冷え込みは、節電に有利。

● 設定を「弱」にする
● 物を詰めすぎない
● 開け閉めを減らす
● 冷蔵庫の周囲に5cm以上の隙間をあける

さらに停電時は、

冷蔵庫は絶対に開けない
→ 6〜10時間は冷気が保てる。

これは冬の大きなメリット。


■⑥ お風呂・キッチンの“節電型の使い方”が停電にも強くなる

● 給湯温度を1℃下げる
● お湯の出しっぱなしをなくす
● まとめ洗いをする
● 電気ケトルは満水で使わない(必要量だけ)

“湯の使い方”を意識するだけで節電にも防災にもなる。


■⑦ 家族全員の“節電ルール”が停電時の生存率を上げる

節電は家庭単位での取り組みが重要。

● 部屋をまとめて暖める
● 不要な部屋の電気・暖房OFF
● 同時に使う家電を減らす
● 子どもにもルールを共有

特に冬は電力ひっ迫がニュースになるため、
“家庭の節電は社会全体の停電予防”にもつながる。


■まとめ|節電は“冬の防災力”を爆発的に上げる行動

この記事のポイント。

● 暖房効率化で節電の9割が決まる
● こたつ・局所暖房は節電最強
● 加湿で体感温度を上げると暖房費が下がる
● 停電時は“電気毛布”が最強の低電力暖房
● 冬の冷蔵庫は節電しやすい
● お湯の節約は災害対策にも直結
● 家族の節電ルールが停電予防になる

結論:

防災士として断言します。 節電は“光熱費節約”ではなく“冬の命を守る防災行動”。 電気を賢く使える家は、停電にも寒波にも必ず強くなる。

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