【防災士が解説】防災×通勤|“地震・豪雨・停電・交通麻痺”で会社にいる時のリスクから身を守るために必要な通勤防災

通勤中は“最も無防備になる時間帯”。
地震・豪雨・火災・停電・交通トラブルなど、
災害の影響をダイレクトに受ける。

ここでは防災士として、
「通勤中に起きやすい危険」と「今日からできる対策」
を徹底解説する。


■① 通勤中の“地震”は最も危険。駅・電車・道路はすべてリスク

地震が通勤時間に重なると、

● 落下物
● ガラス破片
● 駅内パニック
● エレベーター停止
● 電車内閉じ込め
● 道路陥没
● 看板や外壁の落下

が同時多発的に起こる。

大切なのは、

● 駅や街で“落ちてくる物”を意識
● 壁沿いを歩かない
● 歩きスマホ禁止
● 大きな看板の下を避ける
● エスカレーターでは立ち止まらない

「とにかく上からの落下物」が通勤時の地震で最も死傷者を出す。


■② 電車の停止・閉じ込めは“帰宅困難”の引き金になる

地震・線状降水帯・落雷などで、
鉄道は簡単に止まる。

● 車内に数時間閉じ込められる
● 振替輸送も混乱
● 駅ホームが大混雑
● 帰宅困難が発生

特に首都圏は“路線が連動して麻痺する”ので危険。

持つべきは、

● モバイルバッテリー
● 飲み物
● 小さめのカロリーバー
● 小型ライト
● 折り畳みレインコート
● エマージェンシーシート

これだけで数時間の閉じ込めは耐えられる。


■③ 大雨・暴風の通勤は“道路そのものが危険地帯”

通勤途中の豪雨は、
● 冠水
● 車の水没
● 用水路転落
● 風で物が飛ぶ
● アーケードの天井落下
● 側溝のふたが外れる

など“歩くだけで危険”な状態になる。

対策として、

● 早朝に雨雲レーダーで状況確認
● 大雨警報時は「遅刻しても良い」判断
● 長靴&レインパンツ
● 水深が10cmでも入らない
● 暗い場所・用水路付近を避ける

“無理して出勤”は最も危ない。


■④ 冬は“凍結・雪道・視界不良”が通勤の事故原因

冬の通勤は事故リスクが跳ね上がる。

● 路面凍結
● 自転車転倒
● 雪で視界不良
● 車のスリップ
● 歩行中の転倒

備えるべきは、

● 滑り止めの靴
● 車は冬タイヤ
● スノーブラシ
● 手袋
● カイロ
● 車内の防寒セット

特に自転車通勤は転倒率が非常に高い


■⑤ 停電は“エレベーター・駅・オフィス”すべてが止まる

通勤中の停電は非常に危険。

● 駅が真っ暗
● エスカレーター停止
● エレベーター閉じ込め
● 信号の消灯(交通事故多発)

だからこそ、

● 小型ライト
● モバイルバッテリー
● 交通手段を複数確保
● 早めの出退勤

が「停電通勤」の最強対策。


■⑥ 通勤カバンに“ミニ防災セット”を常備すると生存率が数倍上がる

最低限のセットでいい。

● モバイルバッテリー
● 小型ライト
● 飲料水
● カロリーバー
● マスク
● ポケットティッシュ
● レインコート
● 絆創膏
● 現金(小銭)

「通勤カバンに常備=生存率が上がる」と考えて良い。


■⑦ 会社に着いてからの“災害行動”も実は重要

会社で起きる災害はこれ。

● オフィスビルのガラス落下
● エレベーター閉じ込め
● 机・棚の転倒
● 非常口の塞がり
● 火災の煙

会社に着いたら毎回、

● 非常口の位置を確認
● 落下物がない場所に席を移動
● 退避できる場所の把握

をするだけで大幅に安全になる。


■まとめ|通勤防災は“1つ備えるだけで命を守れる”

この記事のポイント。

● 通勤中の地震は落下物が最大の危険
● 電車停止は帰宅困難に直結
● 大雨・暴風は道路そのものが危険地帯
● 冬は転倒・スリップ事故が急増
● 停電は駅・信号・エレベーターが止まる
● カバンに“ミニ防災セット”だけで生存率UP
● 会社に着いたら非常口チェックが最強

結論:

防災士として、そして元消防職員として断言します。 通勤中は“最も死傷リスクが高い時間”。 でも、今日カバンに1つ備えるだけで、あなたの命は確実に強く守れます。 通勤防災こそ、最も費用対効果の高い防災です。

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