【防災士が解説】防災×40代の加齢性肥満|“太りやすく・落ちにくくなる体”をどう守る?40代の体質変化と安全管理

40代になると、誰でも
「昔と同じ生活なのに太る」 「頑張っても体重が落ちにくい」
という現象が起きる。

これは単なる努力不足ではなく、
“加齢性肥満(エイジング肥満)” と呼ばれる
体の仕組みの変化が原因。

ここでは、防災士として
“健康=災害に強い体づくり”という観点で
40代が太りやすくなる理由と対策を解説する。


■① 基礎代謝が“年間1%ずつ低下”する

40代は、10代・20代と比べて
基礎代謝が 100〜200kcal/日 低下。

理由は、

● 筋肉量が減る
● 活動量が減る
● 体温が下がる
● ホルモン変化

その結果、
“今までと同じ食事・生活”でも太る。

40代は代謝が落ちる前提で生活を調整する必要がある。


■② 筋肉量の低下が“太りやすさ”を加速させる

40代は筋肉の衰えが加速期に入る。

● 太もも
● お尻
● 背中
● 腹筋

これらの大筋群の萎縮により、

● 太りやすい
● 疲れやすい
● 姿勢が悪くなる
● 腰痛・肩こり

という悪循環に。

特に災害時は、
“体力がない=避難が遅れる”
という致命的な弱点になる。


■③ ホルモン変化で“脂肪が落ちにくい体”になる

40代は男女ともにホルモンの働きが変化し、

● 脂肪燃焼効率の低下
● 内臓脂肪が増えやすい
● 食欲が強くなる
● 疲労が取れにくい

という体質にシフトする。

特に“内臓脂肪”は、
災害時のストレスや不規則生活でも増えやすい。


■④ 40代は“睡眠の質低下”が肥満を呼ぶ

睡眠が浅くなると、

● 空腹ホルモン増加
● 食欲が暴走
● 代謝が落ちる
● ストレスが増える

というメカニズムで確実に太る。

特に40代は、

● 眠りが浅い
● 夜中に目が覚める
● 朝スッキリしない

という変化が多く、
“睡眠の質の改善=体重の安定”につながる。


■⑤ 40代は“ストレス太り”が増える

仕事・家族・介護・お金・将来不安など、
40代は人生のストレスピーク。

ストレスが続くと、

● cortisol(ストレスホルモン)が増える
● 食欲が強くなる
● 脂肪がつきやすくなる

という“科学的に太る”状態になる。

災害時のメンタル負荷にも影響するため、
平常時からのストレス管理が命を守る。


■⑥ 40代は“運動の絶対量”が足りない

20代と比べると、

● 歩数が減る
● 階段を使わない
● 仕事の運動量が少ない
● 車移動が増える

そのため、知らないうちに
1日あたり 300〜500kcalの消費不足 が起きている。

これは1ヶ月で約1〜1.5kg増えるペース。


■⑦ 40代で太るのは“自然な老化現象”。だから戦い方を変える

40代は、
“若い頃のダイエット方法が通用しなくなる年代”。

● 食事だけのダイエット → さらに太る
● 運動だけ → 続かない
● 激しい運動 → ケガする

40代の正しい戦い方は、

● 筋トレ:太もも・お尻・背中
● 睡眠改善:6.5〜7.5時間
● お菓子・ジュースを控える
● 蛋白質多め(体重×1.0g)
● ストレス管理
● 夕食は軽め

“無理ではなく、習慣を整える”ことが鍵。


■まとめ|40代は「太るのが当たり前」。問題は“放置するかどうか”

この記事のポイント。

● 40代は基礎代謝が確実に低下
● 筋肉量ダウンで太りやすい
● ホルモン変化で脂肪が落ちにくい
● 睡眠の質低下が肥満に直結
● ストレス太りが増える
● 活動量が自然と減少
● 40代は“戦略の切り替え”が必須

結論:

防災士として、そして元消防職員として断言します。 40代の体づくりは“健康=防災力”。 体が動けば避難ができ、家族を守れる。 今日始める小さな習慣が、未来のあなたの命を守ります。

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