冬の定番アイテム「こたつ」。
電気代が安く、家族団らんの中心となる一方で
“こたつ特有の事故”が冬に急増する暖房器具でもある。
特に危険なのは、
● 低温やけど
● こたつ布団の発火
● ペットの事故
● 高齢者の脱水
● 子どもの寝落ち事故
● こたつ周りのコンセント火災
ここでは、防災士として
“こたつを安全に使うための具体策”
をわかりやすく解説する。
■① こたつの“低温やけど”は冬に最も多い
こたつは熱源と接する時間が長く、
● 足を長時間入れっぱなし
● 寝落ち
● こたつ布団で熱がこもる
● 血流が悪くなる
これにより、気付かないまま 深い皮膚ダメージ が起きる。
特に危険なのは、
● ふくらはぎ
● 太もも
● 足の甲
予防策は、
● 1時間ごとに姿勢を変える
● こたつの温度を“弱〜中”に設定
● 寝転ばない・寝落ちしない
● 子どもはひとりで使わせない
低温やけどは“後から痛む”ため発見が遅れがち。
■② こたつ布団は“火災の原因”になることがある
こたつは電熱器を内蔵しているため、
誤った使い方をすると火災に直結する。
よくある火災原因は、
● こたつ内部に衣類や新聞を押し込む
● こたつ布団の劣化
● 電源コードの断線
● ほこりが溜まって発火
● ペットがコードをかじる
防災として大切なのは、
● こたつ内部に物を入れない
● こたつ布団の“焦げ”をチェック
● 延長コードを使わない（壁コンセント推奨）
● コードに重い家具を置かない
冬の火災は一度燃えると広がるのが早い。
こたつ周りは特に注意。
■③ 高齢者は“脱水・熱こもり”に注意
こたつは下半身だけ強く温まり、
● 体温上昇
● 脱水
● めまい
● ぼーっとして転倒
こうした事故が高齢者に多い。
家庭では、
● 1時間おきの水分補給
● 長時間の入りっぱなし禁止
● こまめに家族が声かけ
「こたつで動けなくなる」は危険サイン。
■④ ペットは“内部入り込み事故”が多い
猫・犬はこたつに入りたがるが、
内部はペットにとって危険が多い。
● 逃げ場がない
● 熱がこもる
● 脱水
● 電熱器に触れやけど
● こたつ布団を押し上げて転倒事故
対策は、
● 温度設定を弱めに
● ペット用の逃げ出口を作る
● 長時間こもらないように様子を見る
こたつ内部は想像以上に高温になることがある。
■⑤ こたつのコードは“火災リスクの塊”
冬の火災で多いのが 電源コード火災。
こたつは、
● 差しっぱなし
● 家具で圧迫
● ほこりが溜まる
● ペットがかじる
こうした条件で非常に危険。
対策は、
● こまめにほこり掃除
● コードを家具で挟まない
● 定期的に断線チェック
● 経年劣化品は早めに買い替え
“コードは消耗品”という意識が大切。
■⑥ 寝落ちは“低温やけど＋火災”の最大リスク
こたつは眠くなりやすい構造のため、冬は寝落ち事故が多発する。
寝落ちすると、
● 深部の低温やけど
● 脱水
● こたつ布団が加熱し火災
● 子どもの窒息事故
これらが現実的なリスクになる。
避けるには、
● 食後の使用時間を短めに
● 眠気を感じたらすぐ出る
● 「こたつで寝ない」家族ルールを作る
“寝るなら布団、暖まるならこたつ”が鉄則。
■まとめ｜こたつは安全に使えば最強の暖房、使い方を誤れば事故の原因に
この記事のポイント。
● 低温やけどは最も多い事故
● 布団・コードの火災が起こりやすい
● 高齢者は脱水・熱こもりに注意
● ペット・子どもは内部事故が多い
● 寝落ちは重大事故に直結する
結論：
防災士、そして元消防職員として断言します。 こたつは“安全管理ができる家庭”こそ使うべき暖房器具。 今日からコード点検・こたつ内部の整理・温度管理を徹底し、 家族を守る冬の防災力を高めてください。
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