「熱中症＝夏」というイメージが強いが、
実は 冬にも熱中症は普通に起きる。
その原因は、
● 暖房の効きすぎ
● 室内の乾燥
● 水分不足（自覚しない脱水）
● 厚着による体温上昇
● こたつ・ストーブでの長時間滞在
冬は“気づきにくい熱中症”が多発する。
ここでは、防災士として
“冬の熱中症から家族を守る方法”をわかりやすく解説する。
■① 冬の熱中症最大の原因は“隠れ脱水”
冬は喉の渇きを感じにくいが、
暖房で汗をかき、水分が失われていく。
● 加湿器なしの暖房
● 乾燥した部屋
● 厚着しすぎ
● 朝から水分をほとんど飲まない
これが「気づかない脱水」につながる。
症状は、
● 頭痛
● めまい
● だるさ
● 立ちくらみ
● こむら返り
冬は気温が低いため、体がSOSを出しにくいのが特徴。
■② こたつ・ストーブが“局所的な熱中症”を起こす
冬の事故で多いのが、
→ こたつで寝て脱水 → ストーブの近くで長時間過ごす → 厚着して作業してオーバーヒート
特に高齢者は、
● のどの渇きに気づきにくい
● トイレを我慢して水分を控える
● 暖房を近くで使う
このため、冬の熱中症リスクが非常に高い。
■③ 室温が高すぎる家は危険（20〜22℃が理想）
冬の家庭でよくあるのが、
● 室温26℃以上
● 加湿なし
● 空気が動かない
● 厚着 × 暖房でオーバーヒート
暖房の“暖めすぎ”は体調不良のもと。
適温は、
● 室温：20〜22℃
● 湿度：40〜60%
湿度が整うと、体感温度が上がりすぎないため安全。
■④ 高齢者・子ども・持病のある人は冬の熱中症が起こりやすい
冬の熱中症は“弱者ほど危険”。
● 高齢者は体温調整機能が低い
● 子どもは水分不足になりやすい
● 心臓病・糖尿病・腎臓病の人は脱水しやすい
家庭では、
● 水をこまめに飲ませる
● 加湿を一定に保つ
● 部屋の温度差をなくす
● こたつ寝を禁止する
弱者ほど「冬の熱中症」が命に関わる。
■⑤ 暖房 × マスク生活で“脱水リスクが倍増”
冬は感染症対策でマスクを使うが、
マスクは呼吸の蒸散を抑えるため、
体の乾燥に気づかない＝脱水しやすい
という落とし穴がある。
そのため、
● 水分を意識的に取る
● 温かい飲み物を数回に分けて飲む
● 屋内でものどが乾いたら即補給
“喉が渇く前に飲む”が冬の鉄則。
■⑥ 冬の熱中症を防ぐ“家庭の環境づくり”
次の4つで冬の熱中症はほぼ防げる。
● 室温20〜22℃
● 湿度40〜60%
● こまめな水分補給
● 厚着をしすぎない
加湿器のフィルターはカビやすいため、
週1回の掃除が必須。
■⑦ 自覚症状が出たら“速やかに冷却・水分補給”
冬は熱中症と気づかず悪化することが多い。
● めまい
● だるさ
● 立てない
● 動悸
● 意識が遠い
これらが出たら、
● 暖房を切る
● 脱衣して体温を下げる
● 冷却シートを首へ
● 水分＋電解質（OS-1等）補給
● 横になって休む
改善しなければ医療機関へ。
■まとめ｜冬でも熱中症は起こる。“脱水”こそ最大の敵
この記事のポイント。
● 冬は脱水に気づかず熱中症になる
● こたつ・ストーブで局所的に体が熱くなる
● 室温20〜22℃・湿度40〜60%が安全
● 高齢者・子どもは特に危険
● マスク生活で脱水に気づきにくい
● こまめな水分補給と環境管理が最善策
結論：
防災士として強く伝えます。 “冬の熱中症は気づかないから危険”。 水分補給・加湿・室温管理を徹底するだけで、 冬の見えないリスクから家族の命を確実に守れます。
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