冬は“外出するだけでリスクが跳ね上がる季節”。
特に12月〜2月は、
● 路面凍結
● 大雪・吹雪
● 停電
● 車の立ち往生
● 感染症
● 低体温症
● 寒波による急変
これらが重なり、外出そのものが危険行動になることがある。
ここでは、防災士として
「外出を控えるべき状況」
「外出する場合の対策」
をわかりやすく解説する。
■① “大雪・警報級寒波”の日は外出を控えるのが最善
気象庁が出す、
● 大雪警報
● 暴風雪警報
● 寒波情報
● 大雪の“危険度分布”
これらが発表されている日は、
不要不急の外出は控えるのが最も安全。
理由は単純で、
● 道路状況が急変しやすい
● 1時間で積雪量が激増
● 車が動けなくなる
● 歩行者は転倒しやすい
● バス・電車が止まる
「行けたけど帰れない」が冬の典型的事故。
■② 路面凍結(特に早朝・夜間)は危険度MAX
冬の事故は 雪より凍結 が原因。
● 日陰
● 橋
● 坂道
● トンネル出口
● 交差点付近
ここはスタッドレスでも滑る。
気温が3℃以下なら、
“凍結リスクあり”と判断して外出を慎重にする。
■③ 風が強い日は転倒・飛散物・交通麻痺が起こる
冬の強風は、
● 体温を一気に奪う
● 傘が壊れる・飛ぶ
● 看板・物干し・植木鉢が落下
● 横風で車が流される
“風×雪”は事故リスクが倍増する。
子どもや高齢者の外出は特に注意が必要。
■④ 停電リスクのある日は“帰宅困難”の危険
風雪で停電が発生すると、
● 電車停止
● 信号停止
● 店舗シャッター閉鎖
● 暖房が使えない
外出先で“暖を取れない”のは命に関わる。
停電の可能性が高い日は、
外出時間を短くするか、避ける判断が安全。
■⑤ 感染症ピーク時は“混雑場所”の外出を避ける
冬は、
● インフルエンザ
● コロナ
● ノロウイルス
● 溶連菌
が最盛期。
特に12月〜2月は子ども・高齢者が危険。
【避けたい場所】
● 人混み
● 密室
● 冬休みの商業施設
● 年末のスーパー
● 除夜のカウントダウンイベント
感染が広がる条件が揃っている。
■⑥ 体調不良・疲労時も外出は控えるべき
冬は身体が冷えて、
● 判断力低下
● 反応速度低下
● 足元のふらつき
● 持病悪化
が起こりやすくなる。
特に高齢者は、外出中の転倒事故が最も多い季節。
疲れている日は無理をしないのが命を守る。
■⑦ 外出する場合は“冬モード装備”で行く
どうしても外出するなら、
● 防寒着
● 手袋
● 帽子
● カイロ
● 滑り止め
● モバイルバッテリー
● 水・カロリー補給
● マスク
● 懐中電灯(夜間)
● 車なら防寒キット一式
冬は“装備の差=生存率の差”。
■まとめ|冬は“行かない勇気”も立派な防災行動
この記事のポイント。
● 大雪・寒波・警報級の天気では外出を控える
● 凍結路面は事故原因の大半
● 風雪は転倒・飛散物事故を発生させる
● 停電リスクは帰宅困難に直結
● 感染症ピーク時は混雑を避ける
● 体調不良時は無理をしない
● 外出する場合は防寒装備を必ず持つ
結論:
防災士として強く伝えます。 冬の外出判断は“命を守る決断”。 行かない選択は逃げではなく、 家族を守るための最強の防災行動です。

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