冬は「買い物に行く」という行為自体がリスクになる季節。
特に寒波・大雪・年末シーズンは、
● 店舗の混雑
● 路面凍結
● 車の立ち往生
● 感染症
● 商品品薄
● 停電でATM・レジが停止
など、買い出しに潜む危険が一気に増える。
ここでは、防災士として
“冬の買い出しを安全に行うためのポイント”
をわかりやすく解説する。
■① 寒波・大雪予報が出たら“前日までに買い出し完了”が鉄則
寒波当日の買い物は最も危険。
● 道路凍結
● 駐車場スリップ
● 店舗の混雑
● レジの長蛇の列
● 早朝から品切れ
特に危険なのは 夕方の買い出し。
気温が下がり、帰り道が凍って滑りやすくなる。
【対策】
● 予報が出たら2日前に買い出し
● 前日までに全て揃える
● 当日は「絶対に行かない」のが最善
“早めの買い出し=命を守る準備”。
■② “買い出しリスト”を事前に作ると無駄な外出が減る
冬は何度も外出するとリスクが増える。
● 凍結→転倒
● 車→渋滞・事故
● 混雑→感染症
● 寒波→帰宅困難
これを避けるには、
買い出しリストの事前作成が最強。
【必須リスト例】
● 水(1人1日3L × 数日分)
● レトルト・カップ麺
● パン・おにぎり・保存食
● カセットボンベ
● 電池
● カイロ
● 日用品(トイレットペーパー等)
1回で済ませるのがポイント。
■③ “混雑ピーク”を避けるだけで事故リスクが減る
冬の買い出しは 時間帯が命。
【混雑ピーク】
● 土日
● 夕方
● 校区の下校時間帯
● 寒波前日の夜
【安全な時間】
● 朝9時〜11時
● 平日の午前中
● 雪が降る前
混雑を避けるだけで、
転倒・接触事故・感染症のリスクが大幅に減る。
■④ 車で買い出し=冬は最も危険な行動。駐車場が事故多発地点
冬の運転で最も事故が多いのは、実は“駐車場”。
● 濡れた路面が凍りやすい
● 白線が見えない
● 発進・停止が多く滑る
● 歩行者と車が混在
特に“立体駐車場のスロープ”は非常に滑りやすい。
【対策】
● 広い駐車場の店舗を選ぶ
● スロープは低速で丁寧に
● 前進駐車より「バック駐車」の方が安全
● 車内に防寒キットを常備
安全性の差が大きいポイント。
■⑤ 感染症ピークの冬は“買い出し回数を減らす”のが最も効果的
12月〜2月は、
● インフル
● コロナ
● ノロ
● 溶連菌
など感染症が激増。
混雑する店舗は“リスクの塊”。
【対策】
● 週1回の買い出しにまとめる
● ネットスーパー・宅配利用
● マスク・手袋で防御
● 消毒・換気を徹底
特に高齢者・乳幼児の家庭は外出回数を最小化する。
■⑥ 停電時は“レジ・ATM・照明”が止まり、買い出し不能になる
冬は停電が発生しやすく、
● レジが使えない
● ATM停止
● 防犯上の理由で店舗が閉まる
● 冷蔵・冷凍食品が販売停止
買い出しどころではなくなる。
だからこそ、
● 日頃から“最低3日分”の食料を備蓄
● カセットコンロ
● 水
● 乾電池
こうした“停電前提の備え”が重要。
■⑦ 買い出しの前に“家の在庫チェック”をすると事故が減る
買い出し前に、
● 調味料
● 水
● 灯油
● 電池
● トイレットペーパー
など家の在庫を確認すると、
余計な外出が減る=事故率が下がる。
特に灯油は“早めの補給”が超重要。
■まとめ|冬の買い出しは“天気・時間・回数”の管理が命を守る
この記事のポイント。
● 寒波・大雪予報が出たら前日までに完了
● 買い出しリストを作ると外出が一気に減る
● 混雑ピークを避けるだけでリスク半減
● 駐車場は冬の事故多発ポイント
● 感染症ピーク時は買い出し回数を減らす
● 停電時は店舗そのものが機能しない
● 在庫確認で“無駄な外出”をなくせる
結論:
防災士として強く伝えます。 冬の買い出しは“行くタイミングで安全性が決まる”。 早めの準備・外出回避・回数削減が、 あなたと家族の命を確実に守ります。

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